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2026年4月29日より有効となる商工省の国家技術規則(QCVN)策定計画


1.はじめに
2026年4月29日、商工大臣は、商工省における国家標準(TCVN)および国家技術規則(QCVN)の策定、適用および管理を規定する通達第22/2026/TT-BCTを公布しました。本通達は2026年4月29日より施行され、通達第46/2014/TT-BCTに代わるものです。
通達第22/2026/TT-BCT第12条に基づき、商工省のQCVN策定計画は以下のとおり規定されています。

2.概要
1) 策定および承認のスケジュール
5か年計画:5か年期間の開始前年の12月15日までに策定および承認されるものとします。
年間計画:実施前年の12月15日までに策定および承認されるものとします。
2) 提案書の提出
各業界・分野の戦略、マスタープラン、発展方針、権限当局からの指示、および国家管理上の要請に基づき、商工省傘下の各部局は、QCVN策定計画に関する提案書を、取りまとめおよび審査のため、イノベーション・グリーントランスフォーメーション・産業振興局へ提出するものとします。
3) 様式
5か年QCVN策定計画および年間QCVN策定計画の公式様式は、通達第22/2026/TT-BCTに添付された付録に規定されています。
4) 審査、意見聴取および承認手続
イノベーション・グリーントランスフォーメーション・産業振興局は、計画案を商工省指導部へ報告し検討を受けた後、政令第22/2026/ND-CP第26条に従い、関係する機関、組織および個人に対して書面による意見照会を行います。
同局は、商工省内の他部局と連携して意見を整理・対応し、計画案を完成させたうえで、承認のため商工省指導部へ提出します。
5) 公表
承認後、イノベーション・グリーントランスフォーメーション・産業振興局は、電子商取引・デジタル経済局と連携し、以下を実施します。
a. 国家標準・計量・品質データベース上で当該計画を公開すること。
b. 商工省電子ポータルサイトへの掲載のため、Báo Công Thương(商工新聞)へ送付すること。
これらは、承認日から30日以内に完了しなければなりません。
6) 修正および補足
実務運用状況および国家管理上の要請に基づき、商工省傘下の各部局は、承認済みQCVN策定計画の修正または補足を提案することができ、第12条の規定に従い、イノベーション・グリーントランスフォーメーション・産業振興局へ提出するものとします。

3.実務に及ぼす影響等
まず、本通達により、商工省管轄下における国家技術規則策定計画について、明確かつ詳細で体系的な仕組みが整備されたと評価されます。ただ、実務上、今後の”策定ぶり”によっては、日系製造業・輸出企業にも相応の影響が出る可能性があります。
前提をざっくり申し上げると、ベトナムでは、TCVN = 国家標準(任意)、QCVN = 国家技術規則(強制)という整理です。従い、特に重要なのは QCVN で、これは実質的に「法的強制力を持つ技術規制」です。
QCVNは電気設備、化学品、エネルギー効率、工業製品、機械安全、EMC、ラベリング、リサイクル、環境規制などに適用されます。つまり、QCVN が制定・改正されると、輸入不可、販売不可、型式認証追加、試験追加、ローカル検査義務、工場監査などに直結し得るところです。
本通達を以て、MOIT が、5年単位、年次単位でQCVN策定計画を持つことが明文化されました。これは裏を返すと、今後、工業分野の技術規制が「より計画的・体系的」に増える可能性があります。
特に製造業への影響が大きいと拝察されますが、経常業務にベトナムへの輸入が入っている企業、或いは日系でなく外国企業としての日本企業で、経常業務にベトナムへの輸出が入っている企業においても、”策定ぶり”を注視していく必要があります。
GX等その他の論点もありますが、今回は紙幅の関係で割愛します。

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