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2014年、ベトナム 農業品輸出額のうち、加工品の輸出額が低い

14122903 今年、農林水産品の輸出額は300億ドルに達したが、輸出額のうち、加工した製品の占める割合は低い。

 農業農村開発省により、2014年に全国の農林水産品の輸出額合計は約308.6億ドルに達し、2013年度比11.2%増加した。貿易黒字は約95億ドル、昨年度比7.7%増加である。10億ドル以上輸出した商品はコメ、コーヒー、ゴム、カシューナッツ、胡椒、キャッサバ、野菜、エビ、ナマズ、木材などである。

 ナンカントー(Nam Can Tho)大学学長Vo Tong Xuanは、300億ドルという額は農業界では記録的な数字であると言う。しかしこの数字に喜んでばかりはいられない。ベトナム農産品の大半は未加工のまま輸出されている。農産品を加工したり、基準に基づき保管することができた場合、現在より更に多くの収益を得ることが出来るようになる。

 ベトナムの農産品を多くの市場へ輸出しようとする場合、多くの課題に直面する。タイやフィリピンなどの農産品は新鮮で美味しく、基準通りに加工されている。そのため、Xuan教師はベトナム人消費者が価格の高い他国の農産品を購入してしまうことを懸念している。

 農村農業開発省によると、ベトナムはまだバリューチェーンの設立が未発達であり、需要とと供給のバランスが保たれていないとのことだ。2015年度の農産輸出額の目標は330億ドルである。この目標を達成するため、コメやコーヒー、水産物などの競争力の高い商品に集中するようだ。しかし、昔からベトナムは主体的に輸出活動を行っておらず、農産品を含む輸出品も外国市場に完全に依存している。また、輸出企業は大きい市場に集中する余り、国内市場に目を向けていなかった。しかしベトナムの農産品が国際市場で勝ち残るためには、まず、国内の需要に対応できる品質や価格を提供することが重要である。

(kinhdoanh.vnexpress.net 2014年12 月27日)

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