4月24日の朝、ブンタウ海岸から300km離れた香港(中国)やシンガポールへのインターネット海底光ケーブルAAG(Asia America Gateway)にトラブルが生じたとベトナム郵政通信総会社VNPT( Vietnam Posts and Telecommunications Group)は報じた。
VNPTの代表者によると、保守会社が4月30日に修復工事を開始し、5月13日までに修理の完了を予定している。しかし、過去の事例から、修理時間は3~4週間を要する可能性があるとViettel(ベトナム通信会社)は報じた。
これまでの事故は、ケーブル老朽化のため、ケーブル先端からの通信が途切れてしまっていた。しかし、ベトナムの各通信会社によると、前回のケーブル切断事故と比べて、今回の事故はかなり複雑であるそうだ。
AAGは2009年から利用され始め、現在ケーブルの長さは20,000kmである。このケーブルは東南アジアと西アメリカを接続しており、太平洋やGuam、Hawaii島を通っている。AAGを設置するための投資額は5億ドルであり、計19社が出資した。その中にはFPT Telecom, Viettel, VNPT,SPTというベトナム通信会社4社が加わっている。
AAGは2011年から現在まで、7回以上切断しており、その中でも特にブンタウから香港間の切断回数が多い。また、2014年には7月と9月に2回切断している。
そのため、ベトナム国内の各通信会社はAAGからのインターネット通信量を減少させるため、新しいケーブルを設置する計画を立ている。ベトナム大手通信企業VNPTやViettel、FPTはアジア・太平洋海底光ケーブルAPG(Asia Pacific Gateway)に投資している。このケーブルの長さは11,000km以上あり、通信量(Bandwidth)は約4Tbpsである。このケーブルは2016年から利用される予定である。
(kinhdoanh.vnexpress.net2015年4月24日)