労働総連盟(VGCL)は国家賃金審議会(the National Salary Council) に対して2017年度の最低賃金を10~11%引き上げるように要請した。
「今回の要請は現在の経済状況と労働者の日常生活との乖離を調整するために慎重に協議され上での提案である。」とVGCLに所属するLê Đình Quảng氏は言う。
VGCLが行った調査によれば、現在のベトナムでは労働者全体の約8%のみが十分な生活を送れるだけの給与を受け取っているという。
Lê Đình Quảng氏の見解として、最低賃金の改善は経済的にも多くの困難が伴うため、労働者がいったいどの程度の金額であれば充実した生活を営めるかを把握する必要があるとしている。
ベトナム労働・傷病兵・社会省(MOLISA)で事務次官を勤めるPhạm Minh Huân氏は、国家賃金審議会に提案する賃金と実際の賃金とのギャップが狭まりつつあるため、昨年に行われた12.4%の最低賃金の底上げ交渉ほど今回の交渉が難航することはないとしている。
しかし、その一方で経済界はこの案に対して反対の意を唱える者も少なくない。ベトナム縫製協会は最低賃金の引き上げを行わないと主張している。また、ベトナム商工会議所(VCCI)は賃上げに対する理解は示している一方、金額の上げ幅を下げるべきだと提案している。
国家賃金審議会は今月末に行われる会議の中で何らかの決定を下す見通しではあるが、昨年に施行された12.4%の引き上げ率を上回ることはないという線が濃厚だ。
日付:2016年7月18日 (http://vietnamnews.vn/society/299573/vgcl-proposes-11-increase-in-minimum-wage.html#JwjEkMK67y6Lopc0.97)