公務員の最低賃金引上げ
2019年11月12日、国家において2020年度の国家予算案が決議され、通過しました。その中には公務員の最低賃金の増加について政府提案も含まれており、同決議によると、2020年7月1日より公務員の最低賃金(「基本給与」)は現行の1,490,000 VND/月から1,600,000 VND/月に約7.4%引き上げられます。政府は近日中にこの決議内容を具体化する政令を公布する予定となっています。
基本給与の引上げにより以下の影響が生じます。
- 産休一時金
出産した女性労働者は新生児1名につき基本給与の2ヶ月分の一時金を受給することができます(社会保険法58/2014/QH13第38条)。
この一時金の額が、2,980,000VND(約14,000円)から、3,200,000VND(約16,000円)に増加します。
- 社会保険料の上限
社会保険料算定の月給上限は基本給与の20倍とされています(社会保険法58/2014/QH13第89条3項、健康保険法25/2008/QH12第14条5項)。
そのため、基本給与の引上げに伴い、2020年7月1日より、社会保険料算定の上限が29,800,000VND(約14万円程度)から、32,000,000VND(約15万円程度)に増加します。
以上