2020年9月20日、渡航許可に関する首相指示を受け、ベトナム保健省は「ベトナムへの入国者を監視する一時的ガイダンス」を策定し、ビジネス目的で14日間以上の滞在をするベトナムへ入国する外国人等に適用する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関する公文書No.4995/BYT-DPを発行しました。
本公文書では、外交・公用旅券を保有する者、投資家、高度技能労働者、専門家、企業経営者、留学生、ベトナム人の家族である外国人、相手国との間で特別に合意に至ったその他対象者等、14日間以上ベトナムに滞在する者に対する入国規制の運用に関する新たな指針を定めています。その概要は以下の通りです。
なお、以下の記載内容は2020年9月28日10時00分時点での情報に基づく内容、解釈となりますことを予めご了承ください。今後、本件に関する法令のアップデートがありましたら随時お知らせ致します。また今後、本件に関するベトナムおよび世界の感染状況の動向や関係各所の具体的な対応等に関する詳報へのアクセスは、各公的機関、専門機関等へのお問い合わせもご検討ください。
1.対象者
ビジネス目的で14日間以上の滞在する外交・公用旅券を保有する者、投資家、高技能労働者、企業管理者、国際学生やベトナム人に家族を有する外国人等パートナーシップ合意に基づく各対象者およびその家族
2.手続(1)入国前
・ベトナムでの具体的なビジネスの日程を添付し、集中隔離施設に登録すること。
・入国する 3~5日前に権限を有する検査施設により発行された所定の検査技術(RT-PCR等)を使用する SARS-CoV-2 陰性証明書(英字記載必須)を準備すること。
(2)入国時
・SARS-CoV-2 陰性証明書を提出および確認すること。
・検温および医療検査を行うこと。感染の疑いのある症例が発見される場合、規定に基づき措置を講じる。
・集中隔離施設の情報を集め、各地方省は引き続き経過観察し監視するために通知すること。電子医療申告、追跡用アプリケーションのインストールおよび使用を指導すること
・必要に応じて国境ゲートにおけるサンプル採取・検査を適切に行うこと。
検査結果が陽性の場合、規定に基づいて医療施設で集中医療隔離を直ちに実施し、サンプルを採取・検査し、治療を行うこと。検査結果が陰性または不明の場合、指定の集中隔離施設に機関または各地方省レベルの人民委員会が手配した専用移動手段で移動させ、保健省のガイダンスに従い、移動時の安全を確保すること。その移動は 2020 年 3 月 20 日付の保健省の決定第1246/QD-BYT のガイダンスに従うこと。 また、検査結果に基づいて分類し、感染(感染疑い含む)者の導線を整理すること。
・国境ゲートで検査を実施しない場合、対象者を指定の集中隔離施設に移動させ、2020年3月20日付の保健省の決定第1246/QD-BYTにおける指導に従って移動時の安全を確保すること。
3.隔離措置等上記サンプルを採取した結果に応じて以下の通り対処する。
(1)検査結果が陽性の場合
感染症例に係る規定に基づいて医療施設で集中医療隔離を直ちに実施し、サンプルを採取・検査し、治療を行うこと。
(2)検査結果が不明または陰性の場合
・検査結果が不明の場合または国境ゲートで検査を受けない場合、指定の集中隔離施設に機関または各地方省レベルの人民委員会が手配した専用移動手段で移動させ、集中隔離施設に到着後、直ちにサンプルを採取すること。なお、移動は 2020 年 3 月 20 日付の保健省の決定第 1246/QD-BYT のガイダンスに従うこと。
・(1回目の)検査結果が陰性の場合、2回目の検査サンプルを採取する時まで継続的に隔離し、医療観察を行い、監視すること。
・全ての入国者は入国してから6日目または感染が疑わしい症状が見られた際は2回目の検査サンプルが採取される(再検査を実施する)こと。その検査結果が陽性の場合、規定に基づいて医療施設での集中医療隔離を直ちに実施し、サンプルを採取し治療を行うこと。その際の濃厚接触者は 満14 日間の隔離措置を受けること。
・2回目の検査結果が陰性の場合、入国時から数えて満14日間の隔離措置を完了するため、滞在先(居住地、勤務先等)への移動が許可されるが、規定に基づいて引き続き自主的隔離を実施すること。
・隔離施設から滞在先への移動は保健省の規定に基づき、専用の手段を使用しなければならない。
その他、感染リスクを最小限に軽減させるため、監視および医療隔離に関する COVID-19国家対策指導委員会および保健省の各ガイダンスを適切且つ迅速に実施するよう求められています。
以上
