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【ブログ】ベトナムに迫る肥満問題の影

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皆さまこんにちは。

AGSリクルートメント部でインターンをしております、樋田と申します。

先週に引き続き、今週もベトナム事情について書きたいと思います。

今回はベトナム人の健康意識についてご紹介させていただきます。

毎朝公園の横を通り通勤している私は、朝早くから多くの人がウォーキングやランニング、ヨガ、ダンス、バドミントンなどで体を動かしている人々を見かけます。

また街を歩いていても、ヨガと書いてある看板やフィットネスジムなどを多く目にします。

それでは実際にベトナム人は健康意識についてどう考えているのでしょうか。

GMOインターネットグループがベトナム人200名に対して行った調査によると、“自分の体型についてどのように感じているか”という質問に対し、“ちょうどよい体型だと思う”という回答が、69%を占めました。

男女共に60%の人が太っている、やや太っていると考えている日本と違い、ベトナム人は自身の体型に満足している人が多いようです。

自身の健康に対する意識調査を行ったところ、“不安はない”という回答が、87%という結果になりました。

また、“健康のための行動”についての質問に対し、“タバコを吸わない”などの回答が多い中、“意識していない”という回答がわずか11%にとどまることから、自身の健康に対しての不安はあまりないものの、健康維持のために何かしら行っていることがこの結果から窺えます。

しかし、近年ベトナムでは、グローバル化が進む中でファストフードやレトルト食品などが急速に普及し、食生活が大きく変化していることや、バイクの浸透などによる運動不足が原因で肥満・過体重が増加傾向にあります。(ベトジョーより)

保健省によると、ベトナム人成人の25%に当たる約2,250万人が過体重あるいは肥満だと言われています。

世界平均の39%をまだ大きく下回っていますが、ホーチミン市における子ども(5才以下)の肥満率は9.6%であるのに対して、世界平均は6.9%であることから、問題が深刻化しつつあることがわかります。

こういった問題や、もともとベトナム人の健康意識が高いことから、経済の発展にともない注目を集めている「健康」や「美容」の分野は、今後も市場拡大が期待できるでしょう。

実際にベトナム人消費者の80%が「価格の安い商品」よりも「健康に良い商品」を優先して選択しているそうです。(米国の市場調査会社ニールセン(Nielsen)より)

このことからベトナム人は健康分野への投資意欲も高いことから、健康や美容に関する日系企業のベトナム進出は更に拡大すると思われます。

今後の動向に注目です。

それでは本日はこの辺で失礼致します。



参考文献

VIETJOベトナムニュース「ベトナム人成人の4人に1人が過体重か肥満(社会)」
http://www.viet-jo.com/news/social/150505124454.html> (2017/03/06アクセス)

VIETJOベトナムニュース「ベトナム人の8割が「価格」より「健康に良い商品」を優先、ニールセン調査(経済)」
http://www.viet-jo.com/news/economy/160621024104.html> (2017/03/06アクセス)

GMOインターネット株式会社「『健康意識に関する調査』をベトナム・ラオス・カンボジアで実施 〜インドシナ半島は共通して健康維持に関心〜」
<https://www.gmo.jp/news/article/?id=4848> (2017/03/06アクセス)

Japan
Vietnam