皆様こんにちは、AGSホーチミン事務所の渡邊です。
ホーチミンに住んでいて、本当に若者が多い活気のある国だな、と日々感じているのですが、実は高齢化が進んでいるのも事実です。
詳しくはこちらもご覧ください【ブログ】若者の国、ベトナムに迫る高齢者問題の影?
高齢化が進み、経済発展及び医療技術が発達していく中で、介護を必要とする人は、増加しているのではないでしょうか?
ベトナムの介護事情を調査をする中で、ベトナムでは、チャリティー(慈善活動)として、高齢者を支える文化がある、という話を聞き、実際に高齢者を支えるお寺を訪問しました。
お寺訪問
(筆者撮影)
(筆者撮影)
写真は、お寺の入り口と、実際に利用されている部屋の写真です。こちらのお寺では、100名以上の方が写真のようにベッドを連ねて利用されていました。
お寺のお坊さんが中心となり、利用者の方を支えられているそうです。
お寺は、個人や企業等からの金銭的・物的支援によって運営されているそうで、利用者は無料で滞在・食事等が受けられるようになっています。(但し、身寄りのない方や、生活に困っている人のみが利用対象です)
<食事>
(筆者撮影)
お寺では、食事が提供されます。利用者は、基本的にベッドの上で食事を取るそうで、ベッドの上に調味料や飲み物を置いている方を見かけました。
また、食事はお寺である為、野菜中心で用意されているそうです。
施設の利用者は、食事以外は決められた1日のスケジュールが無く、お経を聞いている人や、ベッドで過ごしている人など、それぞれがそれぞれのペースで過ごしている姿が印象的でした。
訪問を終えて
訪問したお寺は、宿泊棟が3階建てで、上層階への移動方法は階段のみとなっており、高齢者のことを考えると、利便性には少し懸念が残りました。
また、対応していただいたお坊さんが、「ここを利用している人は家族のような存在だから、決められた支援やサービスのようなものは特にない。手伝いを必要とする人を手伝っている」とお話されていることも、印象的でした。
こうしたコミュニティーが中心となって高齢者を支えているベトナムで、今後どのように高齢者を取り巻く環境が変化していくのか、非常に気になるところです。
弊社ミニ調査:ベトナム高齢化社会
弊社調査内容は、ベトナム人への意識調査等も含む内容となっております。ご興味のある方は是非ご参照ください。
今回はこの辺で失礼致します。