10月6日ベトナム労働総連合(VGCL)は、9月に全国賃金評議会が決定した12.4%の引き上げよりも高い、14.4%の2016年のための新しい最低賃金の引き上げを提案した。
VGCLは、国内労働者に少なくとも昨年と同等の約14%の最低賃金の引き上げをするように主張し、断固たる態度をとった。特に今年初めから9ヶ月の経済は明るい兆しがあり、賃金は来年の期待できる見通しを反映するべきだと述べた。
14.4%の賃金増加はまた、GDPの成長率が前年比で0.5%増加し6.5%となる見込みになることも根拠にしている。VGCLは賃金はGDPに沿って増加するべきだ主張している。比較のために2013年を見てみると、GDPの成長率は5.4%だけであったが、賃金は17.3%増加した。
加えて、国内労働者の19.9%は現在の賃金では基本的な生活水準を満たすことはできないと述べ、72%がかろうじてやりくりすることができ、8.0%がとても少ない貯金で生活していると述べた。
調査では、労働者の62%が基本的な生活ニーズを得るために残業をしなければならず、それが文化や娯楽、自己啓発などの活動に参加することを妨げていることも指摘した。
雇用者の支払い能力については、税務機関の報告書で全国雇用者の大部分が既に、最低賃金よりも20~40%高い賃金を支払っていると示されており、したがって、増加の影響は受けないだろうと、VGCLは述べた。
「ハノイやホーチミン市のような大都市では、私たちが提案す賃金増加よりも高い440万ドンから490万ドン(195~220米ドル)の月給を雇用者の多くに既に支払われている。」とVGCL副総長マイ・ドゥック・チン(Mai Duc Chinh)は、8月のVGCL会議で述べた。
VGCLはまた、最低賃金の増加を遅らせて低生産性を生み出すよりも、生産性を増やすために技術に投資し経営能力を向上させるビジネスを強く主張した。
「労働者は生産性を向上させる上で重要な役割を果たすが、最低賃金が最低限の生活水準を満たしていないならば、合理的ではない。」と総理大臣に提出したVGCLの提案で述べている。
その提案ではまた、14.4%の賃金増加は、国際労働機関とのVGCLと労働省の病人・社会問題に関する名誉協定に役立つだろうと述べられている。
国際賃金評議会は、VGCLと事業部門の利益を代表するベトナム商工会議所(VCCI)が複数の会議後に合意に達することが出来なかった後に、問題を再び解決し直さなければならない。
http://en.vietnamplus.vn/labour-confederation-calls-for-higher-wages/82786.vnp (151007)