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ホーチミン市行政改革に経済界から待ったの声?

2020年までにホーチミン市は企業数を50万社に増やす行政改革の目標を設けた。

週末にかけて行われた150社の企業が参加をした会議の中で、ホーチミン市共産党委員会書記のĐinh La Thăng氏は「今後の4年間でこの様な目標を設け、達成しようとする試みは現実的な話である。同市は町の強みや潜在能力を発揮する事がなかったため、経済界は政府と歩調を合わせ、目標実現のために動くべきだ。」と発言した。

そのためにも、行政改革を迅速、かつ効率的なものに改め、企業にとって最高の環境を作り出すべきだと同氏は政府に要請している。

しかし、会議に参加した企業の代表たちはこの計画に対して冷ややかな見解を持っている。その理由として、行政の非効率的な業務と既存の企業数の低さが挙げられている。

ホーチミン市人員委員会の統計によれば、市内には27万社の企業がある一方で、税務当局はたったの17万社しか企業を把握しきれていないという。

ホーチミン市合成樹脂製造協会(the HCM City Rubber Plastic Manufacturers Association)の会長を務めるNguyễn Quốc Anh氏は、「企業の経営を促す行政手続きや政策だけではなく、資金や土地の調達、そして生産チェーンを確立するという面で市行政は企業をサポートすべきだ。」と発言している。

ホーチミン市商工会(the HCM City Business Association)の会長を務めるNguyễn Văn Bé氏は 「事業拡大には土地や資金、技術が必要不可欠であるが、それにも増して透明性のある経済環境は企業にとって重要である。このような経済環境を確立するためにも、不必要な証明書の発行や行政手続きは排除すべきだ。」と主張する。

この2年間で、無駄な証明書の発行や非効率的な行政手続きは一向に改善されていない。

Viet Nam Electric Cable Corporationの最高責任者であるNguyễn Lộc氏は「市に登録されている企業の30%以上が実際にはうまく事業経営をおこなえずにいる。」と、市内の企業経営の現状を訴えており、目標である50万社が現実的な数字でないことを強調している。

日付:2016年7月6日 (http://vietnamnews.vn/economy/299060/city-targets-500000-enterprises-by-2020.html#vFEQa2Qj4y3picyt.97)

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