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OTC市場、国有企業の株式化により市場が加熱

※OTC(Over The Counter Transaction)とは・・・通常は証券取引所ではなく、証券会社や金融会社の店頭で売手と買手が相対して取引を行う形式を指す。

大企業の株式取引、特にUPCoM未上場企業を対象とする投資が非常に注目されているという。

この背景には、ハノイ・ビア・アルコール飲料総公社 (Hanoi Beer Alcohol Beverage Corp、通称Habeco)やベトナム空港総公社(Airports Corporation of Vietnam、通称ACV)といった国有企業のUPCoM初上場が成した経済的成功が大きく関係しているようだ。

以前まではベトナム国有企業株490万株のうち、約99%がベトコンバンク(Vietcombank)とテコムバンク(Techcombank)によって独占されていた。

しかし、国有企業の株式化に伴い、OTC市場へ国有企業株取引が流入したため、今回のような一連のブームに至ったといわれている。

ACVは2014年1月時点でIPO価格が22,300ドンであったが、現在では79%増の約40,000ドンに、Habecoは9月28日時点では54,600ドンであったが、現在では106,200ドンと、軒並み大きな成長をみせている。

「一連の国有企業から生じた経済的利益が、その他の株式でも同様に起こるのではないか。といった投資家の淡い期待がOTC市場を動かす原動力となっている。」と投資コンサルティング企業のEPS 社に所属するグエン フー ミン氏(Nguyễn Hữu Minh)は言う。

今後も、国有企業の株式化が促進され、それを補強するような形で政府がより実践的な方針を導入していく事を加味すると、まだしばらくこの状況は続くのではないかと同氏は見解をあらわにしている。

日付:2016年11月28日 (http://vietnamnews.vn/economy/346948/otc-market-heats-up-on-state-firms.html#d5gEY9BZqr2DohEt.97)

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