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【ブログ】受験シーズン到来

ホーチミン貿易大学

みなさんこんにちは。

AGSの閑野です。

こちらホーチミンでは乾期から雨季に入り、ぽつぽつと雨が降り始めています。

この雨季に入ると、カフェや図書館で勉強をする高校生たちの姿を頻繁に見かけるようになります。

それもそのはず、実はベトナムの大学入学試験は7月に行われるため、多くの学生がスパートをかけ始めるのです。まさに雨季はベトナムの高校生にとっての天王山なのです。

以前からベトナムの試験について興味があったので、このブログをお借りして皆様にご紹介したいと思います。

 まずは日本とベトナムの違いについてご紹介します。両国の入学試験で決定的に異なる点は以下の2点です。

① 全大学が共通の試験を用いて学生を選考する。(日本のセンター試験のようなもの)

② ベトナムの試験は高校卒業認定の試験も兼ね備えている。

 ①の試験制度を導入しているあたり、ベトナムが中国の影響を文化的に大きく受けていることが伺えますね。

日本のように大学や学部が個別に試験を作成するのではなく、一律の問題を用いて試験をするのはある意味で合理的かもしれません。

ちなみに、ベトナムの※試験科目は8つあり、その中から3科目を選択して受験をするというシステムで、各試験の点数は10点満点、3科目で合計30点と設定されています。

点数の設定が低いので、小数点以下の点数で合否が決まるそうです。

 ②の制度は日本ではなじみがないですね。実はこの制度自体、導入されたのは昨年からだそうです。そのため、ベトナム人でもこの制度についてまだまだ熟知している方が少ないのだとか。。。

もちろん、この制度だけで留年が決定するわけではありません。

ベトナムの高校生は、英語 文学(ベトナム語) 数学 の必修科目と、8つの試験科目の中から1つを選択し、全部で4科目を受験します。

そして、この試験の合計点数と、高校での各科目の成績(ベトナムの成績は10段階評価)を合計して、その平均値が5点を超えていれば晴れて卒業する事ができるそうです。

一見簡単に見えますが、文型の学生にとって数学の試験は鬼門であり、大きな負担になることが予想されます。そのため、今後は例年よりも多くの留年生が生まれるのではないかとこの制度自体を疑問視するベトナム人も少なくはないそうです。

 日本に留学するベトナム人の大半はこの試験を受けています。このような事情を知っていると、彼らをより近くに感じることができますね。

 次回もひきつづきベトナムの大学事情について紹介させていただきます。

 それでは。 ヘン・ガップ・ライ。

※ 試験科目は

 文学 外国語 数学 化学 物理 生物 歴史 地理 の8教科。外国語の中には英語や日本語、中国語、フランス語などが含まれているので、科目数でいえば10以上あるそうです。

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