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【ベトナム企業語録】ベトナムでの現地調達は人材だけ!?

715893 AGS市場調査・ビジネスマッチング部です。
今回は、ベトナムにおける現地調達事情について紹介したいと思います。
日系企業と取引をしているまたは取引の可能性があるベトナム企業にヒアリングをすると、原材料は日本や台湾などのベトナム国外から輸入しているという回答が非常に多いです。また、実際に工場を拝見すると、製造に関わる機械や設備は新古問わず多くが日本、そのほか台湾、ヨーロッパなどから輸入されていることがわかります。冗談のような話ですが、「現地調達しているのは人材だけ。」という声も聞こえてきます。
多くの日系企業の様に、製造した製品を外資系企業へ販売したり、ベトナム国外へ製造した製品を輸出する場合、国外の基準に見合った品質の製品を製造する為には設備や原材料の国内調達には限界があるようです。

毎年ジェトロが行なっているアジア・オセアニア進出日系企業実態調査(2016年12月)においてベトナムに進出している日系401社のうち、64.8%が原材料・部品の 現地調達の難しさを経営上の問題点としてあげています。それは調査対象国の北東アジア5カ国・地域、ASEAN9カ国、南西アジ ア4カ国、オセアニア2カ国の計20カ国の中で、バングラデシュ(81.3%)、カンボジア(73.7%)、ミャンマー(70.0%)に次ぐ高さです。
国別にみても、ベトナムは従業員の賃金上昇(75.5%)に次ぐ問題点として原材料・部品の 現地調達の難しさが考えられおり、ベトナムで原材料や部品の調達に苦労している日系企業が多いことがわかります。
しかし回答企業の75.3%はベトナムでの調達率を引き上げたい意向もあります。さらには、75.4%が現地調達率をあげるため、地場企業が重要だと回答しており、在ベトナム日系製造業のさらなる飛躍には、地場系企業の健闘が必要であり、それらの拡大が期待されます。

要するに、ベトナムにおいては、地場企業に対する日本ブランドの機械や設備、さらに原材料販売の可能性は今後も十分にあると考えられます。

弊社では、進出後の企業様に向けた、仕入先や製造委託先探しのサポートやマッチングのサービスの取り扱いはもちろんのこと、進出前の企業様に向けた、日本の機械や設備、また原材料などをベトナムに輸出販売するための輸入代理店(ディストリビューター)の紹介も案件として多くございます。取引先をさがしたい、或いは、輸出販売の形態でベトナム進出をご検討されている方、どうぞお気軽にご連絡ください。

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