10月5日に発行された東アジア太平洋経済に関する更新情報によれば、世界銀行は、2015年度のベトナム経済が6%の速度で成長していることを観測した。
その国の貧困率は、1日1.9ドル以下で過ごす極貧状態の割合とともに減少している。2012年の2.8%から2017年の1%にまで低下した。
一方で、1日あたり3.1ドル以下で過ごす人々の人口割合は、2012年の12.3%から6.7%に下がった。
経済回復とマクロ経済の安定的動向は、よりいっそう貧困を減らすだろう。しかしながら、ゆっくりとした農業分野の成長は田舎の居住者の収入に影響し、都市部と農村部での所得格差が生じるだろうと世界銀行は述べた。
その報告はまたベトナム国への課題についても言及している。緩やかな成長やベトナム国が貿易に依存していること、米やその他の農産物の価格の下落により生じる不安定要素である。
ベトナム国は中期的な財政状態を確固たるものにするための大まかな計画を立てつつ、国有企業や銀行の財政金融状態を強固なものにするための改革を実行するべきだと世界銀行は進言している。
また、東アジアは世界の経済成長の5分の2を占めているので、世界の推進力となると述べている。
同機関は、その地域は最優先且つ慎重にマクロ経済的管理運営と財政的問題に努めるべきだとし、民間投資に焦点を当てた深い経済再建も必要だと述べている。
世界銀行東アジア太平洋地域の副代表である、アクセル・ヴァン・トロッツェンバーグは東アジア太平洋地域の発展途上国は堅調なものである。それが緩やかなものになりつつある傾向は、政策立案者たちに、長期的に持続可能で、全体的な成長の見込めるような構造改革の必要性を迫っている。
その改革は、金融、雇用、製品市場での規制的な改善と透明性、説明責任についてのものである。
http://en.vietnamplus.vn/wb-forecasts-vietnams-economy-will-expand-6-percent/82691.vnp (151007)