ベトナム中央銀行は銀行カードの取り扱いについて規定した通達案において、銀行カードを利用することのできる対象を広める提案を出した。
中央銀行の通達案では、カードを発行、利用する条件について、決定20/2007/QĐ-NHNNと比べて、安全性および、利用者の認識・年齢との適合性を確保しながらも、カードを利用することのできる対象を広めている。これにより、カードの利用の促進を試みている。
詳細、決定20/2007/QĐ-NHNNの規定では、カードを取り扱うためにはカード主とカード発行機関との取り扱い契約があることが前提となる。カード主が個人の場合、これに加えて次の条件を満たすことが必要となる。①法的な人民行為能力があること。②デビットカードを利用するにはカード発行機関で預金口座があること。他の条件はカード発行機関が規定する。カード主は組織の場合は、組織が法人であることが求められ、他の条件はカード発行機関が規定する。
それに対して今回の通達案では、カード主が個人の場合、18歳以上で、法的人民行為能力があること、または、15歳から18歳未満で人民行為能力が制限されず、カードを取り扱うことに対する義務を実施することを保証できる自分の財産があることを条件として設定した。カード主が組織である場合は、ベトナム法律に従って設立され、法的に活躍していることが条件となった。なお、組織の定義には法人、私営企業、人民企業、そして他の組織が含まれる。それ以外に上記のカード主がデビットカードを取り扱うにはカード発行機関で預金口座があること。そして、カード発行機関が規定した条件のすべてを満たすことが必要になる。
カード副主は11歳から15歳未満の場合、①人民行為能力の制限がないこと、②カードの取り扱いに対して保証人、または法人代表者の認可書があること③カードの取り扱いやカード発行機関のほかの条件に関する発生義務の実施についてカード主の確約書があることが条件となった。
上記の条件は無記名のプリペイドカードには適用されていない。中央銀行は中央銀行のウェブサイトで通達案について意見を募っている。
(baodientu.chinhphu.vn 2014年12 月23 日)