ベトナムが環太平洋パートナーシップ(TPP)に参加した後に、市場に参入する外国のビール醸造会社の数が増加するため、国内のビール市場は厳しい競争に直面するようになると、専門家は述べている。
TPP協定の下では、加盟国に対するベトナムに輸入されたビールの税金は、35%から0%に減少する。その結果、輸入ビールがベトナムに広がることになる。
国内外の双方の会社には、販売の拡大はもちろんのこと、マーケティング活動、新製品の開発が期待される。
サイゴンビール・アルコール飲料総公社(Sabeco)はベトナムで最も大きなベトナムのビール会社であり、46%の市場シェアを持つ。ハノイビール・アルコール飲料総公社(Habeco)は市場の17.3%を占め、サイゴントレーディンググループ(Satra)とアジア太平洋ビール株式会社(APBL)の合弁事業であるベトナムビール株式会社(VBL)(現在のハイネケンビールアジア太平洋株式会社)が、18.2%の市場シェアを占めている。
Sabecoは3社の加盟企業の定款資本の100%を保持し、19社の関連会社の長期的な投資をしている。2014年には約29兆8千億ドン(14億ドル)の合計売上高と3兆6720億ドン(1億7160万ドル)の経常利益が報告されている。
ユーロモニターによると、Sabecoは2014年に30兆ドン(13億ドル)の収益で最も高い市場シェアに達しているが、利益は4兆ドン(1億7700万ドル)だけだという。SabecoとHabeco双方の利益は5兆4千億ドン(2億4千万ドル)に達したが、それでも、6兆2千億ドル(2億7500万ドル)のVBLより遅れている。
業界関係者は、外国企業が優れたマーケティングや高い利益をもたらす価格戦略を使用している一方で、Sabeco とHabecoの製品は依然として中間規模市場に焦点を当てているため、高収益に関わらず、低利益につながっていると述べている。
サッポロビール会社の新社長の正脇幹夫氏によると、ブランド名や製品の広告を確立する困難は地元のビール会社を統制してベトナムにサッポロビール会社が深く入った後に解決したという。
サッポロインターナショナルは、ベトナム国立タバコ会社(Vinataba)の29%を購入する契約を締結した。手続の後、サッポロベトナムは完全に日本のビールメーカーの子会社となった。
現在、サッポロ製品を販売する4000の小売業者があり、主にホーチミン市の中心部にある。数は来年の2月に7000にのぼると予想されている。
今年5月に、ベルギーのビール会社アンハイザーブッシュ・インベブ(Anheuser-Busch InBev)がベトナムで初のビール醸造所を開設した。ビンズオン省南部地域の10万平方メートルに及ぶ工場は、年間5000万リットルのビールを生産する。その量は将来的には倍になるといわれている。工場は、バドワイザー(Budweiser)やベックス(Beck’s)を含む同社のグローバルブランドを製造するつもりだ。アンハイザーブッシュ社によると、その施設はベトナムで9000万人以上の消費者にサービスを提供するのに役立つという。
http://en.vietnamplus.vn/local-beer-players-face-foreign-firms/86051.vnp (151211)