年初10ヶ月、海外集団･企業約20社はあわせて数億ドルをベトナム縫製業界へ投資した。
10月上旬、ハイズオン省はダイアン工業団地にTAL集団(香港)の糸・生地・縫製工場建設プロジェクトに6億ドルを投資すると決定した。プロジェクトは40ヘクタールの面積で展開され、第1期の投資額は2億ドルであり、第2期は4億ドルになる予定。TALは2004年からベトナム縫製業界に投資しタイビン省に工場を建設し、多くの製品をアメリカに輸出している。
その前に、ナンディン省は江蘇Yulun集団(中国)の6800万ドル投資額の糸と糸染め工場建設プロジェクトに投資ライセンス許可証を発行した。江蘇Yulun集団はバオミン工業団地の8ヘクタールの面積でプロジェクトを展開し、2016年中旬に工場を稼動する予定。
南部では、台湾および香港企業からベトナムへの投資が強まっている。10月上旬、Haputex 開発有限会社(香港)と投資開発Viet Huong株式会社(ベトナム)の合弁会社は1.2億ドルを出資しNam Phuong Textile Limited合弁有限会社を設立した。このプロジェクトはビンズオン省における12ヘクタールの面積で展開され、専業は織機であり、2016年年初から活動し始め，約3,000人程度雇用する。毎年、工場は9600万メートルの織物、15,000トンのすべての種類の糸、そして、アメリカ･ヨーロッパ市場に輸出する1,000万妹の縫製品の供給が可能。
ホーチミン市クチ区のドンナン工業団地では海外企業2社の2つのプロジェクトも展開され、投資額合計は約2億ドルになる。そのうち、Worldon Viet Nam有限会社は高級縫製品を生産するプロジェクトを実施し、毎年8,000万枚を生産し、投資額は1.4億ドルである。工場の第1期は2015年6月に正式に稼動する。Sheico Viet Nam有限会社は織機、輸出用縫製品を生産するプロジェクトに投資し、投資額は5,000万ドルである。工場の第1期は2014年11月に完成される予定。
工場建設に投資する以外にも、海外企業はベトナム企業の株式購入や、ベトナム企業と連携してサービス分野に投資も行っている。
日経によると、総合商社伊藤忠商事はベトナム最大のテキスタイル企業Vinatexの株式の5％を約10億円(925万ドル)で購入した。
今年4月末に株式会社廣瀬商会(日本)はベトナムテキスタイルと製品のリーディングカンパニーであるPhong Phuと高級なクリーニングサービスを提供するための契約にサインした。出資比率60:40でLinen Supply Services会社(LSS)を設立。このプロジェクトは第1期の投資額は300万ドル以上であり、毎日18トンのクリーニングが可能。同会社は市場同行・調査を続け、ハノイ、ダナン、ニャチャンにも投資拡大する。
計画投資省によると、FDI企業は2014年年初から新規プロジェクト約20本が地方都市に承認された。しかし、ベトナムテキスタイルアパレル協会(Vitas)によると、外国直接投資による縫製企業の数は少ないが、規模が大きい。現在ベトナムの縫製品輸出額は毎年200億ドル以上であるが、そのうち約120億ドルは外国直接投資による縫製企業が貢献している。
(kinhdoanh.vnexpress.net 2014年11 月03日)