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【ベトナム企業語録】市場調査をするならセミナーが効果的!?

AGS市場調査・ビジネスマッチング部インターンの宮本です。

今回はベトナム企業に対してのセミナー開催について少しご紹介したいと思います。

近年、日本国内の市場飽和が続いており海外に市場を見出そうとする企業が大企業、中小企業問わず多くなってきています。斯く言う、私の所属先企業もその内の1社で、創業70年弱、従業員約60名の一般的な中小企業(製造業)で、国内での市場縮小、飽和状態に伴い海外に新しい販路を見つけ出そうとしています。

しかし、偏に海外進出と言っても、海外にいくつもの拠点が在り日々海外とのやり取りを行っている外資系のような企業とは違い、国内で細々と活動を行ってきた中小企業にとっては、なかなかハードルの高い仕事になるのではないでしょうか。

私の所属先も海外進出経験がなく、単独での市場調査が困難と判断し、某コンサルと契約を結びました。それでも始めは思うような活動が出来ず、担当者(ベトナム人)と何度も打ち合わせを重ねて市場調査し、徐々にターゲットとなる企業に近づいて行きました。

そんな活動をしていく中で一つの攻略法のようなものを見つけました。

ある日、いつものように出張でホーチミンを訪れ、ターゲット企業に訪問し商談をしていました。当時(現在もそうですが…)はまだ現地にオフィスを持っておらず、訪問した企業の担当者からも「興味があるからサンプルを送って下さい」と言われながら帰国後メールを出すと一切返信がなかったり、「知り合いにターゲット企業で働いている人がいるから紹介するよ」と言われながら連絡が途絶えたり…。正直うんざりする様なことが繰り返され半分、人間不信になっていました。

そんな中、本命である現地の大手電力会社のE公社に訪問し、いつもの様に所属先の製品をPRしていました。商談の最後に、「製品に興味があるからセミナーを開催して社員に詳細を説明してくれ。」と言われました。正直「またか…」と思いました。結局、日本に帰国したら連絡が途絶えるんだろうなと思っていました。

しかし、帰国後もメールのやり取りが続き、関係者の協力もあり、約3カ月間の準備期間を頂き無事セミナーを開催することが出来ました。驚いたことに、当日は電力公社社内の講堂に50名近くの関係者が集まり、熱心にセミナーを聞いてくれたのです。これには目から鱗でした。

たまたまその中いらっしゃった1人の方からセミナー後、個別に商談したいと申し出があり、後日、その担当者を訪問。そこで製品のフィールドテストをして貰えるよう交渉し、承諾を得ました。今まであまり有効な市場調査手段を見出せず、物事が全く前に進まなかったのに、セミナー開催後は徐々にですが、確実に前進していることを肌で感じるようになりました。

その後はドンナイ省でのセミナー開催にも成功し、現在はフィールドテスト案件とセミナーフォローを並行して行っています。

ベトナムに限らず、海外展開をされる際はどこの国でも同じ事だと思いますが、根気強く粘り強く継続することが重要になってくると思います。もし単独での進出が困難だと感じているならコンサルを使う事をお勧めいたします。なぜなら、そちらの方が遥かに効率的で効果的だからです。

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