3月5日、および、3月6日に、タイのカシコン(Kasikorn)銀行はハノイおよびホーチミンに駐在員事務所を設立し、開所式を行った。カシコン銀行によると、今後、可能であれば支店を設立、または、駐在員事務所の規模を拡大する。
2011年以降、カシコン銀行はベトナムの最大商業銀行であるベトナム商工銀行(Vietinbank)およびベトナム農業農村開発銀行(Agribank)との業務提携を通じて、ベトナムでサービスを提供してきた。
カシコン銀行のターゲット顧客はベトナムにビジネス(国際貿易や投資資本、特に国際貿易分野)の規模を拡大する希望があるタイの企業である。その他、ベトナムからアセアン市場へ商品の輸出している企業も顧客としている。そして、全国147店舗のあるベトナム最大商業銀行Vietinbankと業務提携し、ベトナムでビジネスを行っているこれら顧客企業へサービスを提供している。
カシコン銀行の会長Preedee Dawchai氏によると、ベトナムの商業銀行とは違って、カシコン銀行の強みはタイにおける中小企業へサービスを提供している。そのため、カシコン銀行はタイのビジネス環境を深く理解し、ベトナムへ市場を拡大する希望があるタイ企業の顧客にサービスをスムーズに提供できる。その他、カシコン銀行の顧客のパートナーとして、ベトナムにおいてビジネスを行うタイ・中国・日本・韓国の中小企業にもサービスを提供している。
現在、カシコン銀行は海外の14箇所に展開され、ラオスには子会社銀行1行、他の国には支店6箇所、駐在事務所7箇所がある。
ベトナム中央銀行の統計データによると、ベトナムには現在、独資100%の海外銀行は5行あり(HSBC Vietnam, Standard Chartered Vietnam, Shinhan Vietnam, ANZ Vietnam, Hong Leong)、提携銀行4行、海外銀行支店51店舗、海外銀行の駐在事務所49所がある。カシコン銀行の駐在事務所2所を加え、現在、駐在事務所は51所となっている。
(fia.mpi.gov.vn 2015年3月10日)