ニールセン(世界的な情報調査会社)の調査によると、ベトナムの消費者73%は高品質の製品を得るために高価格でも喜んで購入する。健康が最も重要な要素だと考えている消費者は39%。86%の消費者はコンビニエンスストアで食品や飲食を購入しているという。
コンビニエンスストア、ビンマート+(VinMart+、Vingroup)は全国で30店舗以上オープンされている。ここから2017年まで、VingroupはVinMart+ストアを1000店舗以上オープンすることを目指している。特に、2015年に、全国でVinMart+のストア約200店舗を展開する予定。
サイゴンコープ(Saigon Co.op)の場合、2015年までコープマート(Co.opmart)スーパー100店舗を展開するという目標が不可能だと認識後、Saigon Co.opは食品コンビニエンスストアCo.op Foodの形に転向した。
ベトナム市場の潜在力について、ファミリーマート(FamilyMart/日本)チェーン店会長木暮氏によると、タイは人口7千万人しかいないが、コンビニエンスストアが約10,000店舗あることに対して日本は人口1.3億人で、50,000店舗程度ある。それに対して、ベトナムは9千人の人口の需要に対応するため、全国でコンビニエンスストア約15,000店舗を展開する必要があるという。現在、ベトナムにはコンビニエンスストアが約1,000店舗しかない。そのため、ファミリーマートはここから5年間の計画でストア展開を促進し、現在の店舗数より10倍、つまり100店舗から1,000店舗へ展開する目標を立てている。
ベトナム小売業協会会長ディン・ティ・ミー・ロアン(Dinh Thi My Loan)氏によると、10年前の消費者はコンビニエンスストアで買い物する際の便利さに慣れていないため、コンビニエンスストアーチェーン店G7(Trung Nguyen)は失敗した。消費者はコンビニエンスストアーと地元の市場での商品価格を比較する習慣があり、そして、コンビニエンスストアーの便利さに対するお金を加えて支払うのに習慣がなかったのである。それに対して、投資主の経験も欠けており、ストア展開するための良い敷地が得られるのも難しかったのである。ところが、現在、コンビニエンスストアは流行となり、大規模スーパーよりブームとなる可能性があるという。
消費者の購買力を高めるために、コンビニエンスストアは大きい都市から各省に移転するので、将来、コンビニエンスストアは激しく発展するとベトナムニールセン社長グエン・フォン・クイン(Nguyen Huong Quynh)氏は判断した。
消費者を誘致するために、コンビニエンスストアは消費者の需要すべてに対応することができ、特に、消費者に提供する商品は新鮮であり、健康に良い商品を提供する。そして、ストアの位置も便利な場所で展開し、24時間でサービスの提供が可能であるという。
商工省国内市場局ファン・フー・ティン(Pham Huu Thin)氏によると、コンビニエンスストアチェーン店の営業で成功するために、伝統的な百貨店と競争し、各チェーン店は100店舗以上を開店する必要があるという。
(baodautu.vn2015年6月2 日)