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ビジネス:ベトナムにおけるインスタント麺市場の黄金期は終わった


アナリストによると、年間20%以上の成長率であったインスタント麺市場の絶頂期は終わった。

2013年から、成長率は5%までに落ち込んでいる。メーカー各社はより高い市場占有率を得るために互いに激しく競争している。最近ではTVやマスメディアでインスタント麺の広告を見かけることはほとんどなくなった。

いくつかのメーカーは、自社の麺は芋や豆から作られているため他社の製品に比べて安全であると広告していた。また、自社製品には有毒な着色料を使っていないとアピールするメーカーもいる。最近ではメーカー各社は、卵から作られた麺、という新製品の市場にむかっている。また一方で、スパイシーで酸味の効いた製品で激しく争っている。

卸売業者も一般的な製品よりも5-10%安い価格で提供できるプライベートブランドの製品を引っさげ、インスタント麺の市場に参入した。

専門家によると、インスタント麺を生産するためのメーカー各社の技術力は、現状ではほぼ同じであり、違うのは製品の種類と、マーケティング方法である。

ひとつの企業が自社PR活動に成功するたびにインスタント麺市場は塗り替えられる。

ある企業の責任者は、マーケティング・販売費用の中で広告予算が60%を占めていると語った。

アナリストの調査によると、ホーチミン市のスーパーマーケットでは現在、60種類ものブランドのインスタント麺が並んでおり、そのほとんどが国産品である。そしてビナ・エースコック(Vina Acecook)、マサン(Masan)、アジアフード(Asia Food)の三大メーカーで市場の80%ものシェアを誇る。

新規参入企業のキドウ・グループ(Kido Group)はサイゴン・ヴェ・ウォン(Saigon Ve Wong)と合弁事業を立ち上げる契約を結び、その一方で、国内に4つの工場を建設する計画を進めている。

日本企業の日清も、3年の活動の後、資本をビンズオン省(Binh Duong)の工場に投入し続けると、発表しました。

市場調査会社カンター・ワールドパネル社(Kanta Worldpanel)の報告書であるブランドフットプリント2014(Brand Footprint 2014)において、インスタント麺が現在最大のFMCG(速く流動的な消費財)部門であると伝えた。しかし、一部のアナリストは、年間VND25兆の価値がある広大な市場は飽和している、と指摘している。数年に3番目に大きなメーカーになるキドウの計画を、『あまりに無謀である』と受け止める者もいる。

たとえば、台湾系企業のユニ・プレジデント(Uni-President)は、ベトナムで14年の間、広範囲にわたる製品を提供しているが、いまだにベトナムにおいて成功できていない。

グループは財政的には強力であると思われており、小麦とシーフードを製造している。

http://english.vietnamnet.vn/fms/business/141083/instant-noodle-market-s-golden-days-are-over.html (150917)

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