こんにちは。
AGS設立部にてインターンをしている笹川です。
最近インターネット回線が遅いと感じませんか?
実際、私のサービスアパートの部屋のブロードバンド回線は、600.00kbpsから、60.00kbpsと、10分の1の速度まで下がってしまっています。
分かりやすい例えで言えば、低画質でYOUTUBEの閲覧ができたものが、ヤフーニュースの読み込みに時間がかかるようになってしまった、といった感じです。
ビジネス用途の回線に関しては、オフィスでは回線が安定した状態で引かれている場合が多いので、それほど不都合を感じさせませんが、それでも読み込みがシームレスに行かないことによって時間がいつも以上にかかってしまうでしょう。
何故こういった事態が起こってしまうかご存知ですか。
それは、ベトナムのインターネット回線の大部分を担っている光海底ケーブルであるアジア・アメリカ・ゲートウェイケーブル(AAG)が復旧作業を行っているからです。
日本では、いくつもの海底ケーブルを通しているため、1つの回線にトラブルが起きてもここまで、変わることはないのですが、ベトナムの場合は勝手が違います。
このAAGケーブルはベトナムのインターネット回線の80パーセントを担っているといわれており、休止するとインターネット回線は致命傷を受けてしまうのです。
修理には毎回大体3週間もかかります。
今回は、予定よりも3日間早く、13日の午後16時頃に復旧予定とのことですが、それまでもう少し辛抱ですね。
今年に入って実はもう、3回目のケーブル切断です。
1度目は今年の1月5日(ニュース)
2度目は4月23日(ニュース)
3度目は5月28日
2011年から数えると、なんと合計で9回も切断しています。(2011年3月8日、2012年8月13日、2012年10月25日、2013年12月20日、2014年2月25日、2014年7月15日)
悲しいことに、ケーブルの切断が定期的なイベントになってしまっているのが現状です。
10年ほど前に、漁業関係者によってケーブルが引き揚げられ、ネット回線が滞り、数億円を使って再敷設した歴史など、ベトナムはネット回線に関しては多難の国ですが、
それが、今、変わろうとしています。
現在建設中の世界有数の大容量光海底ケーブルである、アジア・アフリカ・ヨーロッパ1(AAE-1 )と連結するため、通信ハブの香港までのケーブル延伸の稼動、さらには、アジア・パシフィックゲートウェイ(APG)の導入が2016年に計画されているからです。
これらが開通した後は、回線が不安定になることはまずなくなるでしょう。
通信インフラが整備されることによって、ベトナムでのオフショア開発などは更に熱を帯びてくると考えられます。
もしベトナム進出に興味がおありなら、是非弊社までご連絡ください。