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【ブログ】ベトナムの消費者は何を求めるか―Part 4 「品質」―


皆様こんにちは。

AGSビジネスマッチング部門でインターンをしております、佐伯です。


今回はベトナムの消費者像Part4、「品質」に関する情報をご紹介します。


ベトナムの消費者は、少し高い金額でも高い品質の商品を買う、というのが私の考えです。加えてそういう意識は若者の間で強く共有されています。


最近行った20代女性を対象にしたアンケート調査の結果で、以下のようなデータを得ることができました。


グラフ



所得水準は相対的に低い20代の若者も、商品の購入時には少し高い金額を払ってでも高い品質を求めるようです。


日本では多くの商品がコモディティ化されており、加えて安全性や衛生面に関しては世界トップレベルの水準を誇っています。我々はそれらに対して重要性を感じることはないため、むしろ商品をいかに安く買うかということにフォーカスします。一方、ベトナムでは安全性や衛生は社会問題として捉えられるほど、その水準はきわめて低い状況にあります。その結果として、品質を重視する価値観を強く持つようになっているものと考えます。


世界銀行のAtlas Method(物価と為替レートの変動を考慮した指標)に基づく、ベトナムにおける2014年度の国民一人当たりの所得(GNI per capita)は、ASEAN 10カ国の中でも7位に位置し、その額は1,890 USDと2,000 USDを下回る低水準です。ですが、低所得だから安いものにしか手を出さない、という認識ではなく、近年の傾向では中~高価格帯で品質の良いモノを買う、という意識を持っていることに着目するべきだと考えます。


この傾向の中で、日本のプロダクトがベトナム市場に進出できる可能性は大いにあると考えます。特に20代女性は、積極的に商品を購買するターゲットです。品質の高さを誇る「ジャパンブランド」こそ、ベトナム市場が求めているものに合致するものなのではないでしょうか。


AGSでは進出前の各種調査から、現地法人・駐在事務所の設立、進出後の会計・税務・監査・労務・法務等までベトナムビジネスにおけるトータルサポートを行っております。ベトナムに進出をお考えの皆様、AGSにお気軽にご相談くださいませ。

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