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【ブログ】「労働観」から考察するベトナム人と日本人の違い

こんにちは!
BM部署インターン生の塩澤慶祐です。
今週もブログを書かせて頂きます。

今週のテーマは、「労働観」から考察するベトナム人と日本人の違いについてです。

「日本人とベトナム人は似ている」といわれることがあります。確かに、日本人もベトナム人は共に真面目で勤勉であるという点は一致しています。一方で、実際に現地で生活し仕事をしてみると日本にいるだけでは理解できない違いを体感することができます。

私が、社内でベトナム人とコミュニケーションをしていると、単なる言語の違いだけではなく、目に見えない「労働観」の違いに驚かされることが多々あります。つまりベトナムでビジネスをする際には、私たち日本人との「労働観」の違いを見極めて、適切なコミュニケーションをとっていく必要性があると感じています。
では、具体的にどのような違いがあるのかについて書いていきます。

1.愛社心からみる「労働観」の違い

1点目は、会社への愛社心の違いです。簡単にいうと、一般的にベトナム人は日本人ほど愛社心が薄いといわれています。この主張の裏付けとなるのは、平均勤続年数の違いです。

日本企業の特徴を表した「三種の神器」(年功序列、終身雇用、企業別労働組合)という言葉があるなど、日本では一度入社した企業に生涯務めることが一般的でした。近年この傾向は薄くなり転職率は年々増加しているものの、未だに日本は他国と比べて会社での所属意識や「愛社心」は強いといえます。
実際に東洋経済オンラインが、『就職四季報 2016年版』に登録している1147社に行なったアンケートによると、単純計算で1147社の平均勤続年数が19年でした。

一方ベトナムでは、1つの会社に長く所属することは一般的ではないとされています。ベトナム人は短期志向の人が多いとされ、給料や職務内容、一時の職場内の人間関係にあわせて職を頻繁に変えることも珍しくはありません。それを象徴する事実として、長期休暇である旧正月テトの時期には離職率が上昇します。
一概には言えませんが、ベトナム人は日本人ほど高い「愛社精神」は持っていないかもしれません。

「日本人と同じように接していたら、急に会社をやめられてしまった!」というような事態を避けるため、ベトナムでビジネスをする際にはより部下とのコミュニケーションに慎重になる必要があるかもしれません。

2.家族主義のベトナム人

2点目は、「家族」への考え方の違いから発展する労働観の違いです。
ベトナムでは、日本以上に「家族」を大切にする文化があるそうです。

日本人にも「家族」を大切にする人は多いです。夕食はできれば家族と一緒に食べるという方も多いのではないでしょうか。
しかし時には、会社での飲み会に参加して帰りが遅くなることもあると思います。会社の同僚、上司との飲み会や、休日のゴルフなど「家族」以外との社外でのコミュニケーションも社会人の楽しみの一つかもしれません。

一方で、ベトナムでは「家族第一」である人が多い印象です。
こちらで働く日本人の社会人の方のお話では、例え大事な飲み会が入ったとしても、家族のために断るケースもあるそうです。また、日本人には馴染みのある二次会、三次会が行なわれることは稀だといわれています。

日本人の「労働観」からすれば、時には会社のために家族との時間を犠牲にすることもありますが、ベトナムでは事情が変わることがあるかもしれません。

本日の内容は以上です。
今日は、「愛社心」と「家族主義」の観点から、ベトナム人と日本人の労働観の違いについて考察させていただきました。

来週も宜しくお願い致します!



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