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【ブログ】くずせない! ベトナム 通貨事情

2017-09-05_082601
皆様こんにちは、AGSホーチミン事務所の渡邊です。

ベトナムあるあるの一つ、「高額紙幣を拒否される」があります。

高額紙幣を出すと、「小額紙幣は無いですか?」と、マニュアルに書いてあるのかと思うほど頻繁に言われます。昨日タクシーに乗った際も、60,000ドン(約295円)を支払う際に、100,000ドン(約491円)を渡すと、「そんなのお釣り無いよ!」くらいの勢いで、拒否されました。日本での感覚で言えば、600円の支払い時に、1000円札を渡して、「おつりないよ」と言われるような感じです。

結局訪問先の警備員さんに両替をしてもらって支払いが済みました。コンビニなら、と思って行ってもおつりが十分用意されていないことが多く、今日私の前で支払おうとした人が高額紙幣を渡すと、レジにおつり分の紙幣が無く、その人は友人に助けられて支払いが出来ていましたが、おそらくその友人がいなかったら購入すらできなかったのではないかと感じたほどです。

今回は、そんなベトナムのお金にまつわる話をテーマに取り上げたいと思います。

① ベトナム お金の歴史

ベトナムの最初のお金は、”Thai Binh hung bao”というお金で、このお金は丁朝(Dinh Dynasty 968-980)の時代に使われ、硬貨は保管や報酬、流通の目的を持っていたそうです。

硬貨は丸く、四角の穴があいていました。

その後、フランス保護国時代(1858年ー1945年)になると、フランスの植民地銀行であるインドシナ銀行が発行する、丸い硬貨(穴無し)が使われるようになりました。

戦争を乗り越えた1975年以降、ベトナムではベトナム国家銀行が発行する通貨が使用されるようになりました。

② 硬貨はどこへ!?

ベトナムのお金は、正式には硬貨も存在しています。しかし、実際に硬貨を使う人も、硬貨そのものも筆者は見たことがありません。これまでのインフレの結果、通貨の桁数が極めて大きくなり、小額支払いに適していたコインの需要が下がり、流通しなくなったのかもしれません。

紙幣はというと、金額によって紙幣の素材が異なることが特徴です。

紙幣の素材が異なる、というのは、コットン製とポリマー製の2種類あるためです。

コットン製の紙幣は、紙に近いさわり心地で、破れやすくしわにもなりやすいため、万が一洗濯物と一緒に洗ってしまった日には、悲しい結末を迎えるでしょう。

現在、百ドン、二百ドン、五百ドン、千ドン、二千ドン、五千ドンの紙幣に、適用されています。ちなみに百ドンは滅多にお目にかかることはありません。

ポリマー製の紙幣は、つるつるとしていて丈夫で破れにくく、手の中でくしゃくしゃに握っても、元通りになるような素材です。現在一万ドン、二万ドン、五万ドン、十万ドン、二十万ドン、五十万ドンの紙幣に適用されているのですが、もともと使用していたコットンから、徐々にポリマー製に移行してきたようです。

③ 破損紙幣にご注意を

紙幣中心のベトナムでは、破損している紙幣に出会うこともあります。破損したまま使うことができればいいのですが、ベトナムでは破れていたり、穴が開いていたりする紙幣は、受け取ってもらえないことが多く、私も少しだけ破れている紙幣を使おうとした際、断られてしまった経験があります。

破損紙幣を受け取ってしまった際にどうすればよいか。

無理やり受け取ってもらえるまでチャレンジすることも可能ではありますが、是非銀行に持って行ってください。

銀行では、破損紙幣を、新しいものに変えてもらうことができます。



ベトナム在住の知人も、何度か銀行で変えてもらっているそうです。

今回はこの辺で失礼します。

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