Search

日本語能力検定について

皆さん、こんちには。AGSホーチミン事務所ビジネスマッチング部の織田です。

よくベトナム人は勤勉であると言われますが、ビジネスマッチング部のスタッフは現在、日本語能力検定(JLPT)に向けて勉強に励んでいます。
日本人には馴染みのない検定ですが、日本人にとってのTOEICやTOFLEのようなものです。
私もいくつか問題を解いてみましたが、なかなか難しい…

今回は日本語能力検定について、話していきたいと思います。
※以下、一部主催者HPより抜粋しています。
blog - Oda
(出所:筆者撮影)

1.日本語力検定とは
日本語を母語としない人の日本語能力を測定し、認定する試験として、国際交流基金と日本国際教育支援協会(旧、日本国際教育協会)が1984年に開始しました。2011年の受験者数は全世界で約61万人にのぼり、世界最大規模の日本語の試験になっています。
日本語能力検定のレベルは5段階(N1,N2,N3,N4,N5)に分かれており、N1が最も難しく、N5が最も易しくなっています。
日系企業で働く人材はN1、N2、N3が多いですが、N2以上の保有者であれば一緒に仕事をする上で、コミュニケーションに支障をきたすことは少ないように感じます。

2.試験問題について
問題形式は文字・語彙、文法、読解、聴解の4部門で構成されており、全て4択の選択問題となっています。
【試験内容】
文字・語彙~漢字の読み書き、同義語の選択など
文法~接尾語の選択、文章の並び替え
読解~200字~800字の短長文を読み、設問に答える
聴解~質問と会話をリスニング後、回答を選択
語彙や文法では日本でもなかなか使わない漢字や表現が出題されたり、読解は文章こそ短いものの似たような選択肢があったり、日本人でも回答に悩むような問題もあります。特にN1の問題はセンター試験を解いているような気持ちになります。

3.資格メリットと給与水準について
ベトナム人が日本語能力試験を取得するメリットとしては以下のものがあります。
① 日本への出入国管理上優遇措置を受けるためのポイント付与(N1:15P、N2:10P)
② 日本の医師等の国家試験受験、准看護士試験受験の条件(N1が必要)
③ 日本の中学校卒業程度認定試験で国語の試験が免除(N1、N2の場合)
④ EPA協定に基づく看護士、看護福祉士の候補者選定の条件(N3以上)

また、日系企業や外資企業で働くベトナム人にとって、日本語能力のレベルに応じて給与がダイレクトに変わってきます。
※以下の数値はあくまで参考値であり、業界の規模、職種、経験によって異なります。
【給与水準】※1ドル110円にて計算
N3:新卒300~400ドル(約33,000~44,000円)
3年程度の社会人経験500~600ドル(約55,000~66,000円)
N2:新卒400ドル~(約44,000円~)
3年程度の社会人経験600~700ドル(約66,000~77,000円)
N1:新卒1,000ドル前後(約110,000円前後)

N1を取得するとフリーランスの通訳等で活躍する方が収入も見込めるため企業に属さずに通訳者として生計を立てる方も多くいます。

【語学手当ての相場】
N3:月額500,000~1,000,000ドン(約2,500~5,000円)
N2:月額1,000,000~4,000,000ドン(約5,000~20,000円)

資格を持っていれば、日本語が流暢に喋れるというわけではありませんが、最難関である N1は相当の勉強をしないと取得できません。ベトナム人を雇用する際の基準の一つになることは間違いありません。

弊社は人材派遣のサービスも行っておりますので、人材でお困りの際は是非ご相談ください。

Japan
Vietnam