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ベトナム交通事情について

皆様、こんにちは。AGSビジネスマッチング部の織田です。

ベトナムの生活情報サイト「ベトジョー」にて、2018年12月29日から2019年1月1日までの4連休中にベトナムで発生した交通事故件数は147件で、死亡者数は110人、負傷者数は61人との報道がありました。

バイク社会のベトナムにおいて、交通ルールや交通事故への意識はどうなっているのか。

今回はベトナムにおける交通事情について話していきたいと思います。

バイク写真

(出所:筆者撮影)

1.ベトナムは交通事故が多い国である!!

ベトナムで公表されている2018年の年間事故件数は1万8,232件、死者数8,125人。

日本における事故件数は43万345件(平成30年中)、死者数3,532人であり、死者数は日本の約2.3倍。

ベトナムの事故件数に関しては、カウントされていないものが多そうですが、毎日平均で22人前後が交通事故で亡くなっている計算になります。

その原因はベトナムの特殊な交通ルールにあるのではないでしょうか?

2.ベトナムの特殊な交通ルール

①2輪車の場合、赤信号でも右折はOK!?

これは、ベトナム人も誤認している方が多いのですが、違反行為です。

ルール上、右折を認める青信号が別に併設されている場合、右折を認める交通標識が設置されている場合、信号の手前に右折専用レーンがある場合に限り右折可能となっていますが、条件を満たさない場合も平気で右折してきます。

ベトナムで道路を横断する際は左右の確認が必須です!

※ベトナムは左ハンドル、右側通行であり、日本とは逆になります。

②無免許運転

ベトナムではバイクの免許を取得する場所にバイクで行くのが当たり前、免許を取得する前に運転していては本末転倒な気がしますが。また、あくまで噂ですが、バイク運転者の約半数が無免許なのではとも言われています。

③違反行為に対しての罰則がゆるい

ベトナムの交通違反に関しての罰則には以下のものがあります。
違反行為 罰金額(ドン) 日本円相当額
道路標識に従わない 50,000~150,000 250~750
22時~5時の住宅密集地でのクラクションの使用 50,000~150,000 250~750
運転中の携帯電話の使用 150,000~250,000 750~1,250
ヘルメットの不着用 150,000~250,000 750~1,250
3人以上を運搬 300,000~400,000 1,500~2,000
赤信号無視 300,000~400,000 1,500~2,000
走行時にサイドスタンドを出したまま走行 2,000,000~3,000,000 10,000~15,000
飲酒運転 1,000,000~6,000,000 5,000~30,000
※ベトナム生活情報サイト「ベトジョーライフ」より一部抜粋

日本であれば、飲酒運転をした場合、5年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金となりますが、ベトナムでは罰金30,000円程度円。

サイドスタンドを出したまま走行した場合の罰金が多いことは謎ですが…。

現在、罰金を科すだけでは交通違反の抑止力がないとのことから、日本と同じ様に減点方式の点数制度導入を検討しているそうです。

3.地下鉄建設工事について

ホーチミンでは数年前から、地下鉄の工事が開始されていますが、一向に進んでいる気配がありません。工事代金の未払い問題についてもよく耳にします。

地下鉄工事写真            (出所:筆者撮影)

現段階では2020年を目処に1号線完成予定となっています。

地下鉄が完成したら一部地域にてバイク乗り込み禁止区域ができるそうです。

しかし、ベトナム人スタッフは大半が交通の便の悪い地域に住んでおり、バイクの乗り込みが禁止になれば、通勤が不便になる、また運賃が高い場合利用するか分からないとの声もあり、1号線が完成したとしても、ベトナムの交通網が整備されるまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

それでは、今回はこれにて失礼いたします。

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