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ベトナムにおけるイベント開催について

皆さん、こんにちは。AGSビジネスマッチング部の織田です。

先日、ベトナムで第6回ジャパンベトナムフェスティバルが開催されました。本イベントには、昨年日本で大流行したDA PUMPが登場し、「U.S.A」のパフォーマンスが行われ、会場は大いに盛り上がりました。

イベント①    イベント②
ジャパンベトナムフェスティバルとは、ベトナム最大級の来場者数を誇る日越交流イベントです。日越相互に伝統・文化を理解することはもとより、商談会やセミナーを利用したビジネスマッチングによる観光・物産・先端技術の紹介や、スポーツ分野での交流など、真の日越共同イベントを目指しているとのことです。

同イベントはホーチミン中心部にある9月23日公園で週末の2日間開催され、約100のブースが出展しており、各都道府県が出店する飲食関連のブースや、ワンピースやドラえもん、名探偵コナンといった、日本のアニメブースがあり、子供連れの家族で賑わっていました。

ジャパンベトナムフェスティバルだけではなく、昨今、チャイナプラスワンとして注目を集めて、定期的に国際的なイベントやセミナーが開催されているベトナムですが、今回は、開催する際の社会主義特有の注意事項について話していきたいと思います。

ベトナムはご存知の通り、共産党一党独裁の社会主義国家です。

国家権力が強く、集会や発言などに関して規制があり、公衆の面前やネット上で政府を批判するような発言をした場合には以下のような刑罰で厳しく罰せられます。

「人民政権転覆罪」※JICA掲載分より一部抜粋

人民政権を倒壊させる意図で、活動し、組織を設け又は組織に参 画したときは、 ①首謀者、教唆者、精力的に活動した者又は重大な被害を惹起した 者は、12年以上20年以下の懲役、無期懲役又は死刑に処す 、② 他の共犯者は、5年以上15年以下の懲役に処す。

政府批判をしない場合でも、国際的なイベントを実施する際には、事前に実施内容を申請し、ライセンス(許可)を得る必要があります。

・申請対象

関連法によると、「国際的な会議やセミナーとは、ベトナム領土内もしくはネット上で行う外資の要素を含んだ集会である」と記載されています。具体例として、

  • 外国人の参加、支援を受けているベトナムの機関や団体によって組織された会議やセミナー
  • 外国の機関や組織によって開催された会議やセミナー
が含まれます。但し、国際的な報道会議は対象外とされています。

・申請する際に必要な情報
申請者 イベント主催者、イベント運営企画会社
必要な情報 会議名、会議の目的、時間と場所、観光や調査の場所、会議形態(現地会議もしくはオンライン会議など)、会議の内容、会議の参加者(ベトナム企業、外国企業、資金提供企業など)、参加者数と構成、資金、(もしあれば)その他関連機関や地域の意見
申請先 地方の人民委員会の下位部門
申請締切 遅くともイベント開催日の20日前
申請後処理時間 15日
開催後の報告義務 イベント終了後15日以内に、管轄当局に結果報告が義務付けられています。


実務上、イベント企画運営会社に依頼し申請することが大半のようです。去年の11月23日から25日(3日間)にかけて開催されたミュージックフェスティバルQuest(ハノイ市)にて既に入場券が完売し、1,200万人の来場者が現地入りしている中、開催日当日の23日にイベントの認可が下りず、強制終了したとの報道がありました。

理由としては、直近に別のフェスで違法薬物による死者が出たことから、同様の事件が起きないようにイベントを中止するとの当局判断であった中、対策案を申請したりしたものの、最終的な許可が下りないままイベント開催を準備していたとのこと。

チケット購入者にはもう少し早めに事情を説明できたのではという部分もありますが、ベトナムでは当局の事前許可をとらないと、大変な目にあう可能性があるということです。ベトナムにてイベントを行う際には、まずはイベント運営会社に相談されることを推奨いたします。

【ご参考】関連法

No.76/2010 / QD-TTg

No.23/2013 / QD-UBND

Japan
Vietnam