シン・チャオ・モイ・ングォイ!
どうも前回、「皆様シンチャオ!」と挨拶いたしましたインターン生の鈴木です。
「皆様」もベトナム語にしようとしたところ「モイ(すべての)・ングォイ(人)」となり、このような挨拶になりました。
「ン」から始まる単語をみて、しりとりが終わらないことに気づいた方もいるでしょう。
そうなのです!そのため、しりとりはベトナムでは流行していません。
そこで、しりとりの最終兵器として「ングォイ」などの「ン」から始まる言葉を日本に輸入してみてはいかかですか?
友達や家族との最初の1回目だけは無敵になれるでしょう。2回目以降はまねされるのでルールで禁止にしましょう!
では前回に引き続き2日目以降(出社日)の驚いた経験を書いていこうと思います。
1.出勤中
ホテルを出ると、独立記念日(9月2日)が間近に迫っているということもあり、町中にベトナムの国旗とともにベトナム共産党の旗が驚くほど数多く飾られていました。これは、日本で言うなら国旗と自民党の旗が飾られていることと同義です。そのようなことは日本では決してあり得なく、特に自民党の旗がどのような旗か聞かれても答えられない人がほとんどでしょう。そのため、なおさらこの出来事からベトナム人の愛国心や出身国に対する誇りを感じられます。
日本では、戦後平和になり時間が経つと、当時の状況を知る人が減少するとともに愛国心なども薄れていってしまいました。それゆえ、「ベトナムには、日本と同じ道をたどらず、愛国心に満ちた素敵な国であることを継続してほしい」と物思いにふけながら歩道(という名のバイク通行帯)を歩いていたところ、後ろから来ていたバイクにひかれそうになりました。改めて、道を歩くときに注意しなければならないと強く思わされた出来事でした。
2.勤務中
仕事内容では、日本とベトナムでは「.」と「,」の意味が逆で驚きました。日本やアメリカでは小数点を「.」千単位の区切りを「,」で表しますが、ヨーロッパやベトナムでは「.」が千単位位の区切りを表し、「,」が小数点を表します。最初ベトナムでこの手法が用いられていると知らず訂正しなおしたのはいい思い出です。
また、ベトナムドンの計算をしているときに、最初はどのくらいの価値なのかが把握しづらかったです。そこで、自分が使った日本円への換算法は「1000で割って6をかける」です。そうなる理由は次の計算方法によるものです。まずレートを現在の「1円=175ドン」だと考えると「1円=0.175×103ドン」となり、両辺に6をかけると「6円=0.175×6×103ドン=1.05×103ドン≒1×103ドン」となります。次にこの両辺を103で割ると、6÷103円=6×(1/10)3円=6×10-3円≒1ドンとなります。これによって、ドン単位の数字でも大体の価値がわかるようになります。
それ以外の部分では、昼寝文化と非時間厳守文化には感動しました。まず、昼寝文化では、休憩時間に部屋の電気を消して全員が寝ます。これにより午後の生産効率も高いままを維持することが可能になります。この文化は、会社だけでなく学校でも取り入れられています。そこで、1つ目の日本へ持ち帰るお土産がさっそく決定しました。私の出身高校にぜひこの文化を持ち帰ろうと思います。この文化は、私が高校生のときに欲しかったです。
次に、非時間厳守文化では、悪く言えば「時間にルーズ」ともいえますが、私は「時間にゆとりをもっている」と考えました。時間にゆとりを持つと、時間厳守をしないといけない緊迫感から逃れ、ストレスを減らすことができます。これは、ストレス社会と化している日本社会への対応策の1つになると感じました。
3.帰宅中
寄り道で有名なフォーのお店に向かって道を歩いていると、特徴的な道を見つけました。普通の交差点は十字路や丁字路のように、直線2本が交わっています。しかし、この特徴的な交差点では、驚くことに交差点の真ん中から五角形の頂点に線を伸ばすように道が作られています。これは戦争時代の名残であり敵の方向感覚を惑わすためにわざと特徴的に作られています。このような戦略的工夫を用いた街づくりは日本でも過去に見られました。現代では、新宿駅には出口が200か所以上あると言われ、同名の出口(西口や東口など)が複数存在しています。これだけ複雑に作るとは、仮想相手には何を考えているのでしょうか?
以上が出勤日に印象深かったハノイでの出来事でした。
では、また次回!