ベトナム農業農村開発省(MARD)の官僚は、ベトナムの農産物輸出が中国市場において苦戦を強いられている状態が続き、ベトナム国内の農産物生産者は競争力を上げるために、技術革新や品質改良、低価格戦略の必要性に迫られていると述べた。
農業貿易振興機関MARDセンター副理事であるホンバンジュ氏は、ベトナム企業は市場を研究し、取引を促進すること努めなければならないと中国の広西地方で開催されたベトナム中国貿易会議にてVNA派遣記者にコメントした。
同氏は、周辺国へのある一定の農業生産物輸出については、インドやバングラディッシュの生産物と比較して、中国の元切り下げによってベトナム生産物の市場価格が押し上げられ、一連の困難に直面していると述べた。
中国についての情報が限定されていることも、ベトナムの輸出企業が市場に食い込むことができない要因の一つである。政府高官はベトナム国内に展開している商業カウンセラーの能力が低いことも指摘している。深い市場分析ができていないのでベトナム企業は中国の需要動向を完全に把握できておらず、超過供給に陥っているとホンバンジュ氏は述べる。また同氏は、中国の定期的な政策修正や貿易の技術的障害(TBT)はベトナム企業にとって障害となっていると述べた。
政府関係者は、ベトナムと中国は長い国境でつながっており、文化習慣的にも多くの類似点を持つため、ベトナムには中国と貿易関係を促進するメリットがあると述べた。世界のもっとも著名な国家への、2014年におけるベトナムの農業生産物輸出は80億米ドルを越え、輸出額全体の四分の一を占めている。中国をキー市場と捉えて、産業貿易省やMARD、政府は中国との貿易促進を最優先事項としているとDuは述べる。
中国アジアエキスポのサイドイベントとして9月19日に南寧市で開催されたベトナム中国貿易会議は相互貿易促進活動の一環である。そのイベントは農林水産物に携わる38のベトナム企業から54人の代表を招き、設備や機械による農産物生産の研修やマーケティングなどを行った。
http://en.vietnamplus.vn/vietnamese-agricultural-export-to-china-faces-challenges-official/82006.vnp (150922)