2015年の同時期に比べて鉄鋼輸入量が64%にまで上昇したことがわかった。
ベトナム鉄鋼協会(VSA)の報告書によると、2016年の第1四半期に輸入された鉄の生産量は470万トンで、2015年の同時期に比べると64%も上昇している。主に輸入される鉄製品は、鋼片・コイル・鉄線・メッキ・合金などで、国内の鉄鋼メーカーを脅かしている。
特に、中国から輸入される鉄は全体の61%を占め、290万トンに達している。VSAの統計データによると、ベトナム製鉄業の技術はまだ発展途上である為、鉄製品を輸入に頼らざるを得なかったという。しかし、今では製鉄技術も発展し、国内でも鉄を製鉄することができるようになった。
4月10日に公開された統計データによると、2016年3月にベトナムの鉄鋼メーカーで製鉄した鉄骨は102万トンであり、2015年の同時期に比べると55.2%に上昇している。2016年の第1四半期にベトナム鉄鋼業界で製鉄された全体の鉄の量は353万トンであった。
国内の鉄鋼生産量が高まる主な理由として「建設ラッシュにあわせて貿易省で新たな税制度を適用したためだ」とVSA副社長のNguyễn Văn Sưa氏と指摘している。
国内の建設ラッシュによって鉄の需要が増すと、鉄の相場は高騰する。2016年の年始に、鉄の価格は、北部が1トンにつき690万ドン~720万ドン、南部は690万~710万ドンであったが、現在はそれぞれ830万ドン、810万ドンとなっている。
そこで、2016年3月の上旬から新たに適用された税制度により、輸入される鉄鋼の価格をさらに上げ、国内の鉄鋼メーカーが製鉄する鉄の相場を相対的に安くさせる。これにより、国産の鉄を市場に流通させることで、国内の鉄鋼メーカーを成長させる事が今回の目的だ。
日付:2016年4月26日 (http://baodautu.vn/thep-nhap- khau-gay- bat-an- d43417.html)
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