皆様こんにちは、AGSホーチミン事務所の渡邊です。
私が個人的に「ベトナム文化を観察できるなー」と思っている場所があります。
それは、ホーチミン市の目抜き通りであるグエンフエ通りです。
このグエンフエ通りは両脇に車両用道路があり、中央が歩行者天国となっています。
毎日通勤で通っているのですが、驚きや発見を与えてくれる場所のひとつです。
そこで今回は、ベトナムの歩行者天国について、紹介したいと思います。
ホーチミン市の目抜き通り、グエンフエ通り
この通り自体、観光地であり生活者の憩いの場所であると言っても過言ではありません。観光客は途絶えることなく訪れており、写真撮影をする人を多く見かけます。
観光客以外で言うと、朝は健康の為にランニングする人、体操をする人、赤ちゃんや子供を散歩に連れ出す人、などが集まります。夕方頃になるとベトナムの伝統的なおやつや、光るおもちゃが販売されるなど、本当に1日を通して賑わっています。訪れる人は、友人と写真を撮りあったり、座り込んで話をしたり食べたりと、公園と似たような場所になっています。
また、各種イベントが毎週のように開催されており、この通りを一層盛り上げています。
来月の大きなイベントとしては、ファッションとテクノロジーを組み合わせたフェスティバルが開催される予定となっております。2017年10月20日(金)~10月22日(日)
http://www.viet-jo.com/news/event/170816192357.html
イベントの際には、日々の賑わいだけでなく、活気やこの国の若さ、勢いも感じられるのではないかと思います。
グエンフエ通りにはベトナムで現在も尊敬の対象の元国家主席のホーチミンさんの像が置かれ、周辺には、有名なホテルや企業、政府系の建物、様々な料理店が集まり、まさに中心部としての役割を果たしています。
ベトナム 歩行者天国の今後
今回は、グエンフエ通りを中心に紹介しましたが、ホーチミン市では、市民の運動と渋滞の緩和を目的として、歩行者天国の拡大が進められています。バイクでの移動が中心となっているベトナム人にとって、運動不足は社会的な問題となっているようです。社会人であれば、家から勤務先付近の駐輪場まではバイク移動、子供であれば学校まで親にバイクで送ってもらう、とバイク中心の生活の中で運動不足になりがちなのは否めません。一番歩く時は、ショピングモールの中での買い物の時と冗談とも本当ともつかないような話をするベトナム人もいるぐらいです。
http://www.viet-jo.com/news/social/170328075858.html
とはいえ、歩行者天国の増加はつまり、タクシーやバイクが走ることができる道が減ってしまうことも意味しています。公共交通機関の発達や、歩行者天国の拡大に、今後も注意していく必要があるのかもしれません。
今回はこの辺で失礼致します。
渡邊