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【ブログ】ベトナムの観光業

皆様こんにちは。

AGSビジネスマッチング部の三木です。

5月も終盤を迎えそろそろ夏休みの旅行予定を立て始める方も多いのではないでしょうか。

現在ベトナムは観光に注力しており、ベトナム航空より定期的に日本ベトナム間の航空券のキャンペーンが打ち出されています。

今回はベトナムの観光業事情について書かせて頂きます。

2016年にベトナムを訪れた外国人旅行者数は1000万人を超え、2001年の4倍以上に拡大しています。また観光による収入は約180億ドルでGDPの約7%にあたります。

2017年の4月だけでも約110万人の外国人旅行者がベトナムを訪れ、前年比では約125%と急速な成長を遂げています。

ベトナム人の国内旅行者数も継続して増加しており、ベトナムにとって観光業は重要な産業となりつつあります。

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ベトナムの外国人観光客数推移

https://jp.tradingeconomics.com/vietnam/tourist-arrivalsより引用

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訪ベトナム外国人旅行者国別比率



このように多くの国の人々から注目を受けているベトナムでは、2020年までに観光業を国の主要産業に育て上げ、観光業での収入を350億ドル(2016年は約180億ドル)にする計画を立てています。

今まで以上に観光業での雇用創出、法整備をする事でこの計画を達成できるのではないでしょうか。

また、ベトナム政府は観光業の更なる発展の為の政策として、観光開発が進んでいない地域での投資を優遇、宿泊施設の料金引き下げなど検討しています。

外国人旅行者の増加に向け、ビザの免除対象国の枠も拡大する予定です。

人気があり、これからも発展を続けると予想されるベトナムの観光業ですが、その一方で、いくつかの問題を抱えている事も事実です。
1. サービスの質
ベトナムで観光業を営んでいる企業の約75%が中小企業だといわれています。

その為、企業間の結びつきや競争が弱く品質向上の促進がなされていません。

それゆえ高い潜在能力を有しているにも拘らず、100%観光資源を生かしきれていません。

また、観光開発の為に自然が破壊されていることも事実です。

サービスの質向上の一方で目前の利益を追求する企業もあり、多くの自然が破壊され問題視されています。
2. 安全性
今年4月にベトナム有数のリゾート地であるブンタウに向かう高速船が水中の何らかの物体と衝突し、浸水するという事故が発生しました。幸い乗客は全員無事避難しましたが、以前にもブンタウへ向かう高速船で火災が発生し死傷者が出るなど安全性の面で不安が残るのが現状です。

他にも飛行機が建設中の滑走路に緊急着陸、鉄道の脱線、バイクの事故なども発生しています。

このような問題を解決するにはベトナム政府主導で観光開発、観光インフラの整備を計画的に行う事に加え、既に観光業で発展してきた国からの参入が不可欠です。

実際にベトナムではホテル、旅行代理店、ツアー会社など様々な業界の中小企業から大企業まで多くの日系企業が進出しています。

お土産屋やマーケットに行くとどこでも必ずといっていいほど日本語表記や日本語接客に遭遇します。高い値段で購入させられるなど悪い一面もあるものの、日本からの観光客をターゲットにしたビジネスは需要を増し続けています。

現在ベトナムでは外資100%での観光業への参入は規制されています(※)が、ベトナムの企業と合弁で事業を展開する事で、ベトナムの企業の成長、ベトナムの観光業の発展に繋がるのではないでしょうか。その中で世界から集まる競合との競争にどう勝つか考える事が日本企業の発展に繋がると考えます。

※ホテル業:100%外資での参入可能。

旅行(インバウンド):合弁の場合参入可能。(出資比率の制限なし)

旅行(アウトバウンド):合弁の場合参入可能。(出資比率の制限なし)

しかしサブライセンス取得の関係で実務上不可。

「AGSでは進出前の各種調査から、現地法人・駐在事務所の設立、進出後の会計・税務・監査・労務・法務等までベトナムビジネスにおけるトータルサポートを行っております。ベトナムに進出をお考えの皆様、AGSにお気軽にご相談くださいませ。(日本語対応可)」

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