ホーチミン‐内陸部における水路の利用は今や経済成長に欠かせない存在となりつつあり、ホーチミン市はいかにこれを増進させていくかについて検討していくべきである。と話すのは、ある公務員だ。
市や中央が管理する運河と海・河を合わせて大小319もの港が構成する巨大な水運構造によって、南部の経済地域は世界と結び付けられている。
「それゆえ、水路の管理と開発は市の社会経済の発展の上で、非常に重要なことだ」と、ホーチミン市運輸省のある職員はサイゴン・ザイフォン(Sài Gòn Giải Phóng)新聞に向けて語っている。
水路への程よい投資は道路のあまりにも深刻な渋滞を緩和し、輸送コストをかなり減らすことが出来るだろう、と彼は続ける。水路の拡大は陸路のようには費用がかからず、企業にとっては大きな利益として働く。
「1艘の300トン規模の艀(はしけ)によって、15台の大型トラックと同じ量の商品を運ぶことが出来る。また、環境汚染も抑えることが出来る。」こうした利点は、輸送距離が長く貨物が重くなるほど増大する。そのため、水路、特に輸入用の航路への投資が求められている。と職員は語る
市内の水路に関する基本計画からは、内陸部にも中・大型の船が航行できる十分な深さと幅を持った5つの主要な運河が存在していることが分かる。
「これら5つの主要な水運路は、遠洋航海用の船が使うオンロン(Ông Lớn)運河、カイコー(Cây Khô)運河、カンズック(Cần Giuộc)川、ソイラップ(Soài Rạp)川という中央管理の水路をつないでいる。」と更に職員は語った。
こうした体制は、混雑するカッライ(Cát Lái)やヒエップフック(Hiệp Phước)の海港への交易品の運送を円滑にしている。5つの航路は全て50から100トン規模の船が航行可能だ。
当局によってこれら5つの航路が整備された後、運輸省内陸水路管理部局は主要水路利用のための3つの基準を導入する予定だ。つまり、浅瀬から深い地点まで、海港から市内まで、小さな港から大きな港までの航行を認めるためのものだ。
これによって、国内最大の経済ハブであるホーチミン市の海港と国内最大の農作物取引地のメコンデルタとを直接つなげることが出来るようになる。
ヨイ(Dơi)運河‐キン(Kinh)川間の航路は9kmである。ヒエップフック海港と商業地域の全ての港がつながり、商業地域とヒエップフック海港間の交易品の輸送に関する時間と費用が抑えられる。
トム(Tôm)運河‐フック・キエン(Phước Kiểng)支流間の航路は、ディア(Đỉa)運河とオンロン運河を通り、ホーチミン市4区と7区の全ての港とヒエップフック海港をつなぐ。
チェック(Chiếc)運河‐チャウチャウ(Trau Trảu)運河間の航路はサイゴン川とドンナイ(Đồng Nai)川をつなぎ、ドンナイ近隣の県からカッライ港やトゥドック(Thủ Đức)区の港への往来を可能にする。
また、ヒエップフック港とメコンデルタ、サイゴン川をゾン(Giồng)運河‐キンロー(Kinh Lộ)川間の航路がつなぎ、ドンナイ川-ソイラップ川間でヒエップフック港とビンズオン(Bình Dương)、ドンナイ、バリア(Bà Rịa)、ブンタウ(Vũng Tàu)をつなぐ。
日付: 2016年12月15日 (http://vietnamnews.vn/society/347964/city-looks-to-improve-water-transport.html#tDmQAH8YbPbR556y.97)