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ベトナム銀行事情【リテール取引】

こんちには。ビジネスマッチング部の織田です。

早いものでベトナムに渡航して1ヶ月が経過しました。

この間、労働許可書も無事取得することができ、ベトナム銀行口座の開設に行きました。

日本の銀行と違い、通帳は発行されません。残高の確認は基本的にインターネットバンキングを利用します。日本でも通帳レスの流れになってきているものの、この辺りは日本より進んでいる気がしますね。

口座番号については、窓口の担当が名刺サイズの紙に名前、口座番号、口座作成日を手書きして渡してきます。他の担当に確認を求めたりもしていないようなので、本当にあっているのかどうか不安になりましたが、後日利用できたので一安心。

さて、銀行にて口座開設したこともあり、ベトナムの預金について調べてみました。

振興国に共通することですが、ベトナムでは定期預金の金利が6~8%と非常に高金利となっています。地方の日本はマイナス金利政策の影響もあり、定期預金金利が0.01%、10年国債の金利が0.1%であることを考えると、ベトナムの定期預金金利水準は魅力的であると言えます。

以下、ベトナムで主要な銀行の金利一覧です。

銀行名 Vietcombank Vietinbank BIDV Agribank
1ヶ月定期 4.3 4.3 4.3 4.3
6ヶ月定期 5.3 5.3 5.3 5.3
12ヶ月定期 6.6 6.8 6.9 6.8
※各行HPより、平成30年9月18日時点

加えて、ベトナムの利子は無課税です。こういった話を聞くと、直ぐにでも預金したくなりますが、もちろんリスクもあります。

まず、ベトナムには日本の預金保険機構、いわゆるペイオフ制度に類似する制度がありますが、保証上限額は7,500万ドン(約37万円)と少額です。

また、外貨にもドンにも国外への持ち出し制限があり、現金5,000USD、または相当する外資、もしくは1500万ベトナムドン以上を持ち出す場合は、金融機関発行の確認書や中央銀行発行の認証証明書を税関に提出する必要であったり、

銀行によっては、銀行送金の条件として「12ヶ月以上ベトナムに滞在していること」などの規定があります。

運用後の持出しの大変さを考えると、長期でベトナムに在住する人向けのような気もしますが、日本の金利水準を考えると、投資先の一つとして検討しても良いのではないでしょうか?

なお、銀行や担当者によって対応はまちまちですので、開設される場合は事前に開設銀行にご確認下さい。

年々、口座開設が厳しくなっており、ビザなしの場合は殆ど開設不可であり、支店や担当によってはワークパーミットやレジデンスカードを要求される可能性があるとのことです。

口座開設希望の方はお早めに手続きを!ムーモンタイコワン!

【必要書類】

1パスポート

2入国ビザ

3労働許可書 ※USドル建口座作成時には必須

4キャッシュカード発行手数料50,000ドン程度(約250円)

※銀行によってはキャッシュカード発行には1年以上の居住条件あり

ビテクスコフィナンシャルタワー                             サンワタワー

(出所:筆者撮影)

上記はホーチミン市中心地である1区にある主要銀行等が入っている商業施設、ビテクスコフィナンシャルタワー(写真左)とサンワタワー(写真右)

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