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【AGS市場調査部ニュース】テト(旧正月の三が日) こんな行動するべからず

ベトナムには旧正月(テト)にやってはいけないと言われてきた様々な行いがあります。近代化によってその風習も次第に無くなってきましたが、地方出身者やご年配の方々は現在でもその風習を守っています。

どのような行いをやってはいけなかったのか、是非皆さんのテト期間中の生活と比べながら見て下さい。

1.  貸付/借金をするべからず

お金の貸し借りを行うと自分の幸運を他人に渡してしまい、その家庭は貧困に陥ってしまいます。

2.  掃除するべからず(ゴミを捨てるべからず)

1年の最初の日に掃除をし、ゴミを出すと、富の神様も一緒に追い出してしまいます。

3.  火、水を貸す/借りるべからず

火や水は「幸運」、「富」の象徴であり、それらを使うと自分の幸運を他の人に「渡す」、「奪う」ことになってしまいます。

少し分かりにくいですが、例えば煙草を吸うときにライターを借りるのはダメですが、自分のライターを使うのには問題ありません。

4.  物を落とすべからず!

物を落としたり壊したりすると、家族が幸運を得るのを妨げられると考えられています。 それだけではなく、バラバラになることは家族の分離・崩壊の合図とも、、、

5.  ナイフとはさみの使用するべからず

ナイフとはさみは「切る」道具であるため、新年に使ってしまうと「幸運」や「富」との繋がりまでも切ってしまいます。

6.  朝食にお粥を食べるべからず!

昔は貧困家庭がお粥を食べると思われていたため、新年には白飯を食べることが好ましいと言われています。さらに年初の朝には神様や先祖が集まるとされており、白飯を食べることは神様や祖先への敬意の表れとして捉えられています。

その他にもアヒル、犬の肉、ゴマ、イカ、カイ、カタツムリは災いをもたらすとされていたため、そのような食材を使った料理も食べてはいけません。

エビを食べてはいけない地域もあります。

(「エビのように後戻りしないように」という思いがこめられています)

7.  不吉な言葉を使うべからず!

その年の最初の言葉は1年中影響を及ぼすため、良い言葉を言えばより多くの幸運に恵まれますが、逆に「壊れた」「死んだ」などの不吉な言葉を言うと、1年中不運に襲われてしまいます。

8.  ドア閉めるべからず

ドアを閉めてしまうと神様が家に入られなくなると同時に、神様に対する非礼となります。

9.  遅く起きるべからず

長期休みでは生活リズムが崩れお昼前まで睡眠をしてしまう方(かくゆう私自身もそうです)も多くいらっしゃると思いますが、年初にぐうたらしまうとその年の1年間ぐうたらしてしまうということで、早起きをするよう言われています。

今回ご紹介させて頂くものは以上となりますが、中々実践が難しいものも多いですね、、、、

今年はCovid-19の影響を受け、日本に戻られない方々が多かったのではないかと思います。皆様はどのようなテトをお過ごしされましたでしょうか。

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