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I. 目的と調査方法
- 目的:最近、ベトナムでのスマートフォン(以下スマホ)の市場は爆発的に発展しています。そのため、世界のスマホ事情やベトナムで流行のスマホなど実態について調べることにしました。
- 調査方法:インターネット、アンケート
II. スマートフォン世界市場の見通し
1. 2015年のスマートフォン世界市場
- GFK(IT調査会社)によると2015年のスマートフォンの世界市場は13億台に達し、総売上高が3,990億ドルになりました。
- 2015年の第四四半期の販売台数はスマホが3億6,000万台と、2015年の第三四半期に比べて14%、2014年の同時期(3億4,000台)に比べると4%増加したことになります。2015年の第四四半期の統計データによると、販売台数が最も多かったのは中国の1億台であり、次は北アメリカ市場の5,640万台、アジア新興国市場の5,000万台、中東・アフリカ市場の4,200万台、ラテンアメリカ市場の3,200万台と並んでいます。前年度の同時期と比較すると、2015年の第四四半期の成長率はアジアの新興国市場が最も高く、その成長率は20.5%に増であり、世界平均の5倍に値します。その次は中国市場の12%、中東市場・アフリカ市場が11.7%、西ヨーロッパ市場が5.2%、中欧市場・東欧市場が3.6%となっています。
出典:tapchibcvt
2.スマホのOS市場
2016年 | 2020年 | 年平均成長率 (%) |
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出荷台数 (1,000,000) |
市場シェア(%) | 成長率 (%) |
出荷台数 (1,000,000) |
市場シェア(%) | 成長率 (%) |
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Android | 1,254.6 | 82.6 | 7.6 | 1,624.4 | 84.6 | 4.6 | 6.9 |
IOS | 231.2 | 15.2 | -0.1 | 269,0 | 14,0 | 3.2 | 3.0 |
Windows Phone | 23.8 | 1.6 | -18.5 | 17.8 | 0.9 | -5.7 | -9.4 |
Others | 9.5 | 0.6 | -15.1 | 9.2 | 0.5 | 4.8 | -3.9 |
合計 | 1,519 | 100 | 5.7 | 1,920.4 | 100 | 4.3 | 6.0 |
- 調査会社IDCは、2016年の成長率が7%となるとの予測を発表しました。
- 市場全体の傾向として、ファブレット(大画面搭載モデル)の人気が高く、2015年のスマホ出荷台数の20%は「ファブレット」が占めました。この傾向は続くと予想されており、2020年には32%の6億1,000万台が出荷されると予想されます。
- ファブレットにおけるAndroid端末の割合は、2016年が20%、2020年には32%になることが予想されています。一方で、IOSのファブレット(iPhone 6 PlusとiPhone 6s Plus)は2015年が26%、2020年には31%に増えると予想されます。
- OS別の予想では、Androidスマホの出荷台数は2016年の11億7,000万台から2020年には16億2,000万台へと増え、市場シェアを81%から85%へ拡大することが見込まれています。
- Android端末の主流は低価格帯モデルであり、IDCによると2015年に出荷されたAndroidスマホのうち、400ドル以上のものはわずか14%でした。高い経済成長が見込める市場では、地元の新興メーカーが参入しやすいという側面を持っています。
- iPhoneは2015年に過去最高の2億3,150万台の出荷台数を記録し、前年比の2%増という業績を残した。しかも平均販売価格が2014年の663ドル(約7万3,000円)から2015年には713ドル(約7万8,000円)へと値上げしているにも関わらずである。
- 2016年の出荷台数は前年並みになる見通しですが、2017年には再び売り上げが上がる事が予想されています。※「iPhoneアップグレードプログラム」によって、ユーザーの囲い込みが行われるからであるとIDCは予測しています。
※(最新機種のiPhoneを割賦で購入できるプログラムで、現行の機種の支払いが12ヶ月分を超過していれば、新しく割賦契約をして最新機種に切り替えることができます。このプログラムの最大の売りは、現行のiPhoneを12ヵ月分使った段階で、最新機種に変更できる点です。変更後の契約は、また24ヶ月割賦契約の1月目からとなります。)
出典:IDC
III. 調査結果と分析
1. 性別・年齢
- モニター対象は男性が33%占め、女性は66%を占めています。年齢は21~30歳が87%、次に31歳以上が10%、15~20歳が3%と続きます。
2. 職業・月給
- 年齢層は、21-30歳が一番多いです。職業は、会社員の60%が一番多くなりましたが。次に学生の23%、アルバイトの7%、その他の10%と続きます。
3. スマホ販売店
- ベトナムではスマホ販売店が多くあり、場所によって値段も違います。大手のチェーン店は値段が高いがサービスも商品の保証もついています。そのため、全体の60%のベトナム人が大手チェーン店で購入をする。そして2番目に多いのが規模が比較的小さいチェーン店で全体の30%占めている。残りの10%は外国から輸入した携帯電話を販売する輸入販売店です。
4. スマホのブランド
- 一番人気のOSはAndroidの60%でした。メーカーの一番人気はAppleで37%、二番はSamsungの33%、三番がSony の17%、そしてその他が13%となりました。
5. スマホを選ぶポイント
- 一番気になる点はバッテリーの容量と価格です(2つとも全体の23%)。二番目は見た目と処理スピード(2つとも全体の17%)であり、三番目はメモリー容量や性能などその他(10%)であり、四番目と五番目の順番はオペレートシステム(7%)と画面のサイズ(3%)です。
6. スマホの利用目的
- 「ニュースを読む」が30%、「ゲーム」が20%、「音楽」と「撮影」が17%、「勉強」と「仕事」が13%、その他が3%となった。
7.使用サイクル
- 63%が1~2年間で新しいのと交換します。37%は2年間以上使い続けます。
- 買い替えの機種変更の理由で最も多かったのが、「壊れたから」が53%、「今のに飽きたから」が30%、「好きなメーカーの最新機種と最新技術を使ってみたいから」が17%であった。
8.消費者の選択
- Appleが全体の64%、Sonyが17%、Samsung が13%、Microsoftとその他が3%となった。
IV. 各店舗での調査
1. 大規模のスマートフォン量販店・Thegioididongチェーン
- Thegioididongは海外から輸入されたスマートフォンに関して商品保証を行っており、とても評判がいいです。また、最新機種のスマートフォンを頻繁に販売促進をしています。
- しかし、他の店舗と比べると、価格が高く、最新機種しか販売していないので、選択肢が少ないです。
- 当店の人気機種は2016年から導入されたSamsungのA3・A5・A7といった機種である。
2. 比較的小さい携帯電話販売店・Cellphonesチェーン
- Cellphonesでは新品の状態で卸された輸入品以外に、個人輸入されたものや中古品なども販売されている。しかし、やはり新品が主流であることに変わりはない。Thegioididongよりも全体に割安です。理由として、狭い店舗で販売をしているので、賃貸料を押さえ経費を安く済ませているからだそうです。
- 個人輸入されているスマートフォンは商品保証が無く、多くの消費者から不安の声が上がっています。
- 人気機種は2016年3月に導入されSamsung Galaxy S7, S7 Edgeである(一日の販売台数が、ピーク時は全体のスマホ販売台数の50%を占めた)。
3. 個人輸入で卸している専門店・Didongvietチェーン
- 個人輸入のため、種類が豊富です。日中韓米製品が並んでいます。
- 商品のメーカー保証が無いため、故障の際は店員が修理をします。
- 人気機種はAppleやSamsungです。
V. 結論
- ベトナム国内のスマホ市場は活況を呈しています。AppleとSonyとSamsungのような大手ブランドが特に人気があります。各ブランドがしのぎを削っているので、消費者は安価で性能のよいスマホを買える様になりました。しかし、品質が悪い商品もあるので、スマホを購入する前によく調べたほうがいいです。
- 現在、スマホの値段が下がっているため、スマホを持っている人が急速に増えています。若者はいつでも、どこでもスマホを使い、ソーシャルネットワークに接続し、実際の人間関係は薄くなる可能性が高いです。そして、子供たちはスマホに依存したら、視力が悪くなったり、勉強にも集中できなくなるかもしれません。スマホは便利な物であるが、使い方を誤ると多大なら悪影響を及ぼします。