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【ブログ】水の都!?ホーチミンシティ

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みなさんこんにちは。

AGSホーチミン事務所の閑野です。

ここ数日、ホーチミン市では記録的な豪雨に見舞われており、市内の交通網は連日大パニックとなっています。

今回の豪雨は過去40年で最も激しい記録的豪雨である事が地元新聞で発表されており、その降水量は179mmという驚異的な数字をたたき出しています。(参考までに、気象庁によれば日本の過去最高降水量は約150 mmとの事)

市内のバイク1,300台あまりが浸水による故障を起こしており、その被害総額は約1,000億VND(約4億5,000万円)にも上るほどだったようです。

冠水問題

このように、大型豪雨が発生するとベトナムで必ず問題になるのが「冠水」災害です。

今回の豪雨の際も、大半の災難を直接的に生み出したのがこの冠水になります。

皆さんもご存知のように、電車も車も普及していないベトナムではバイクが国民の足となっています。

そのため、些細な道路冠水すら都市交通網には致命的な打撃を与えかねないため、ベトナム人にとって常に悩ましい問題です。

冠水がなぜ多発するのか?

では、なぜベトナムでは日常的に冠水が発生してしまうのでしょうか?

その理由は、ベトナムの排水インフラの脆弱性にあるといいます。

現在ベトナムで使用されている下水道システムは雨水と廃水を同時に処理する合流式下水道が主流となっています。

この場合、1つの下水道を多用途で使用しているため、排水処理の容量もおのずと制限されることになります。

以前はこのシステムでも処理しきる事ができたのかもしれませんが、経済発展に伴い、大きく成長した都市部をカバーする程の余力は残していないようです。

また、このタイプの下水動道が冠水を起こした場合、雨水だけでなく家庭排水なども同時に溢れ返るため、環境汚染や健康被害などが懸念されます。

解決方針

ではどのような対策を講じればこの問題は解決する事ができるのでしょうか?

ハノイ大学のベトナム上下水道協会でのレポートによれば、①排水インフラの拡充(貯水池を作る、水路を拡張するなど)②計画的な都市整備(浸水に強い街づくり、土地利用の制限)が何よりも着手すべき優先事項である事が述べられています。

①「限界を迎えている排水インフラを拡張する事で、そもそものキャパシティを底上げする。」そのうえで、②「経済発展にただ身を委ねるのではなく、計画的な都市発展計画を練り、災害に強い街づくりを志す」事が必要だといいます。

現在、ベトナム政府は2020年までに抜本的な冠水問題解決を目指していることを公表しており、徐々にではあるが下水溝・排水処理場・調整池などの施設拡張を行うと公表しています。

ホーチミン市人民委員会でも同様の見解を示しており、総額9,500億VND(約44億円)を投じて市内に調整池3か所を設ける予定だといいます。

総括

人口の増加が予想されるベトナムでは、下水道の拡張は重要度の高い懸念事項になります。

もしかしたら、高い都市インフラ技術を持つ日系企業が参入する絶好のチャンス、と捉えることもできるかもしれませんね。

それでは本日は以上になります。                       ヘンガップライ。

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