皆様こんにちは、AGSホーチミン事務所の渡邊です。
ベトナムでは、最近雨季に突入し始め、雨が降る日が増えてきました。
そして、雨と同時に、子供や学生の姿を、これまで以上に街で見かけるようにもなりました。というのも、ベトナムは今、夏休みです。
ベトナムの主な休暇は、夏休み、テト(旧正月)などです。
夏休みの期間は、
小学生~高校生の場合:6月~9月までの3ヶ月間
大学生の場合:6月~8月、あるいは7月~8月
が一般的のようです。
テト休暇の期間は、
小中学生の場合:2~3週間前後高校生の場合:1週間程度
大学生の場合:3週間~1ヵ月半
が一般的とのことです。
(地域・学校により、差があります。)
では長い休暇を、ベトナム人はどのように過ごすのでしょうか?社内でベトナム人スタッフ数名にヒアリングした内容を纏めました。
ベトナム人は長期休暇をどのように過ごすのか?
<小学生~高校生>- 田舎(両親の実家)へ行く
- 遊ぶ
- 塾に通う
- 高校3年生は受験
また、高校3年生は大学受験を6月(あるいは7月)に控えており、夏休みといえど、大きな山場の時期でもあるようです。
ベトナムの受験については、こちらもぜひご参照ください。
① 受験シーズン到来
② 受験シーズン到来・後編
<大学生>
- ボランティア
- アルバイト(テト休暇中は約3倍の給与)
- 田舎(実家)へ帰省する
- 旅行
- 3年生⇒就職に向けた準備
- 4年生⇒(卒業後となるが)就職活動
① 田舎でのボランティアー物資供給支援など。
② 受験生サポートボランティアー大学受験生向けのボランティア。
就職に向けた準備には、インターンシップや会社見学、ビジネススキル講習などがあり、3年生が主に参加しているそうです。4年生の夏休み=卒業後は、就職活動を各々始め、働き始めるそうです。また、卒業後に留学する人もおり、帰国後に働き先を見つけるそうです。
ちなみに、社会人になると夏休みはありません。
共働きの多いベトナムでは、自宅で子供の世話をすることが出来ない為、両親の実家に子供を送ったり、塾に長期間で通わせていると考えられます。また、大学生が実家へ帰った際には、家の手伝いをするだけでなく、兄弟の世話もするとの話を聞きました。
<ベトナム人小学生~大学生 長期休み過ごし方>
テト休暇 | 夏休み | |||
期間 | 過ごし方 (例) | 期間 | 過ごし方 (例) | |
小学生 | 2週間程度 | ・両親の実家へ行く ・遊ぶ ・宿題の有無は学校次第 |
6月~9月までが一般的 | ・田舎(両親の実家) へ行く ・遊ぶ ・塾に通う |
中学生 | 2週間程度 | ・両親の実家へ行く ・遊ぶ ・宿題有り |
6月~9月までが一般的 | ・田舎(両親の実家) へ行く ・遊ぶ ・塾に通う |
高校生 | 1週間程度 | ・両親の実家へ行く ・遊ぶ ・宿題有り |
6月~9月までが一般的 | ・遊ぶ ・宿題は無い ・海外研修プログラムが ある場合も。 (私立高校等) ・高校3年生は受験勉強 |
大学生 | 1ヶ月~1ヵ月半程度 | ・アルバイト (給料は通常の3倍程度) ・実家に帰省 ・同窓会 ・忘年会 ・勉強 |
6月~8月、 あるいは 7月~8月 が一般的 |
・ボランティア ・アルバイト ・田舎(実家)へ帰省 する ・旅行 ・3年生⇒就職に向けた 準備 ・4年生⇒(卒業後と なるが)就職活動 |
最後に
今回のヒアリングを通して、ベトナムでは経済成長に伴って夏休みの過ごし方が変化してきていることが見えてきました。余談ではありますが、年中夏と言っても過言ではないベトナム(とくにホーチミン市)で、なぜこの時期に夏休みがあるのかというと、「雨で学校に通うことが大変だから」だそうです。
ベトナムに在住の皆様も、これからベトナムに来られる方も、
どうぞ足元にはお気をつけてお過ごしください。
それでは今回はこの辺で失礼致します。