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【ブログ】ベトナムフリーマーケット



2017-06-09_110145「人が多すぎて歩くのもやっと」と聞いて思い浮かぶのは、どのような場所でしょうか?長期休みのテーマパークや、通勤・帰宅ラッシュの駅のホームでしょうか?

ここ、ベトナムでは、不定期で開かれるフリーマーケットがまさに、「人が多すぎて歩くのもやっと」な場所です。

フリーマーケットは、スポーツセンターの運動場など、公共の施設等の広い場所に仮設のテントが張られ、店や個人が、様々なものを販売しています。日本でいう雑貨中心の「フリーマーケット」のイメージとは、少し異なるかもしれません。多くのフリーマーケットは週末に開かれ、若者を中心に賑わいを見せています。

私も実際に何度か訪れていますが、本当に驚くほど人で溢れ返っています。人の方が多いか、服など商品の方が多いか、際どいところです。

フリーマーケットは、服やアクセサリー、食べ物や飲み物、インテリアや絵描きさんのブースなど、見ているだけでも楽しいです。その他にも写真を撮るブースや音楽のパフォーマンスなどが行われる特設ステージも設けられており、買うこと以外にも、参加することも出来る、一つの娯楽の場になっています。

それぞれのフリーマーケットは、インスタグラムやフェイスブックといったSNSを通したプロモーションも行っており、私自身フリーマーケットのインスタグラムアカウントを紹介され、フリーマーケットに訪れるようになったので、集客・知名度の向上に大きく貢献しているのではないかと感じています。

そこで今回は、ホーチミン市内にある幾つかのフリーマーケットのプロモーションとその効果を簡単に調べてみました。

まずは各フリーマーケットの開催頻度と、インスタグラムアカウントを紹介します。

1. Hello Weekend Market

開催頻度:週末不定期開催、場所は1区内で変更する可能性もあり。

インスタグラムアカウント:helloweekendmarket

フォロワー数:約224,000人

1枚の写真に付き、いいねの平均(目安):200-1,000いいね

2. The Box Market

開催頻度:週末不定期開催、場所不確定

インスタグラムアカウント:theboxmarket

フォロワー数:約33,4000人

1枚の写真に付き、いいねの平均(目安):100いいね

3. The New District

開催頻度:週末不定期、場所不確定 ハノイやダナンでも開催。

インスタグラムアカウント:thenewdistrict

フォロワー数:約203,000人

1枚の写真に付き、いいねの平均(目安)500-1,000いいね



Hello Weekend Marketのフォロワー数は、日本の無印良品のインスタグラムフォロワー数(約266,900人)に近く、その影響力の大きさを感じられます。

インスタジェニック(インスタグラムに投稿した際、映える写真)な4大被写体カテゴリーは、コスメ、食べ物、ファッション、インテリアと言われており、その全てを満たしているフリーマーケットは、若者にとって、インスタジェニックで写真を撮りに行きたくなる場所でもあるように感じられます。

続いて、フェイスブックです。

1.Hello Weekend Market

ページいいね数:約317,400人

2.The Box Market

ページいいね数:約131,900人

3.The New District

ページいいね数:約139,000人



フェイスブックのページはいいねをすることで、そのページの情報を随時確認することができるだけでなく、ページに投稿をすることも出来る為(設定によりますが)、インスタグラム以上に、顧客を巻き込んで、投稿を拡散することが可能となっています。

フェイスブック、インスタグラム共に、投稿ではフリーマーケットの開催予定や、イベント情報、セール情報などを掲載しています。

この様に、フリーマーケットはSNSを通じたイメージ戦略、集客・プロモーションに成功しており、ベトナムの購買力の象徴であるかのように感じられるのですが、実はベトナム人は保守的で貯蓄を好む傾向にある、という話も聞きました。その為、政府は消費を促し、経済効果を得る為に、フリーマーケットのプロモーションも応援している、との話でした。

実際、ベトナム人の友達とフリーマーケットに何度か遊びに行っているのですが、学生の友人は、「フリーマーケットの商品は高いから」と言って、飲み物や食べ物だけの購入が大半です。働き始めている人は、服やアクセサリーなどを購入するそうで、「そんなに高くない」と言っており、多い時は月に2回程度、友人と訪れていたそうです。

フリーマーケットの客層は20代~30代が中心となっており、イベントの要素も多く取り込んだフリーマーケットは、今後更にトレンドや、ベトナムの「今」を発信する場として重要度が増していくのではないでしょうか。

それでは今回は、この辺で失礼致します。

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