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【ベトナム企業語録】ベトナム企業、進む製造現場での自動化

AGS市場調査・ビジネスマッチング部です。

今回はベトナム企業の製造の自動化(FA:ファクトリーオートメーション)事情について少しご紹介したいと思います。

ベトナムは近隣諸国と比較し、まだまだ人件費が安く、“生産拠点として人気が高い”ということは皆さんご存知のことかと思いますが、近年、製造業を中心とする優良ベトナム企業の工場を訪問すると、ある変化を感じます。

工場を訪問する場合、まず事務所で会社概要や質疑応答をし、その後、現場を見せていただくという流れが多いのですが、「工場の面積に対して従業員数が少ない」、「工員数と比較し管理業務の担当者数が多い」と違和感を感じることがあります。

そして現場を見ると、ロボットなど各種製造設備が自動化された風景が目に入ってくるのです。これまでは、人が作業をしていたり、人が機械に張り付いていた作業を行っている姿をよく目にしましたが、最近は人が必要最低限しかおらず、代わりに機械装置が設置されています。例えば、加工後の品物を機械から取り出しベルトコンベアに乗せたり、品物の数を数えるシステムがついていたり、機械から出して運ぶ過程で検品できるものまであるそうです。

その背景をヒアリングした所、将来の人件費高騰を見越してということだけではなく、人は間違えをするがシステムは間違わず効率的だということ、また従業員に危険な作業をさせたくないので、その部分は機械化したという意見がありました。

数年前に、ITシステムの導入を試みた企業が、ベトナムはまだ人件費が安く、ITで管理するニーズが少ないと聞いたこともあったので、この変化にとても驚きました。

私たちが訪問する企業は、日系企業はじめ外資系企業との取引経験があるところが多いということも背景にあるのかもしれませんが、ロボットの性能が高くなればなるほど、日本メーカーの装置が設置されている印象があります。もちろんベトナム企業でもそのような装置を製造するメーカーの力も強くなってきているようですが、それ以上に日本の機械に対する信頼感は強いようです。

日本では当たり前になった、ファクトリーオートメーションですが、ベトナムでは、今後製造するための機械だけでなく、自動化に関する機械設備・制御システムの開発等、段階を追って、その需要も高まっていくのではないかと感じました。

弊社では、進出後の企業様に向けた、仕入先や製造委託先探しのサポートやマッチングのサービスの取り扱いはもちろんのこと、進出前の企業様に向けた、日本の機械や設備、また原材料などをベトナムに輸出販売するための輸入代理店(ディストリビューター)の紹介も案件として多くございます。取引先を探したい、或いは、輸出販売の形態でベトナム進出をご検討されている方、どうぞお気軽にご連絡ください。

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