タイの投資家はベトナムの小売業(ミルク、ビール、電子機器など)の次に、自動車や繊維産業に注目している。
タイ衣料品製造者協会(TGMA)はベトナムの企業と交流し、ベトナムの投資環境を調査するために企業団体を集め、ホーチミンやハノイを訪問した。この協会は2014年8月にも同じ目的でホーチミンの同じような企業団体を訪問している。
タイの国際貿易振興局局長のMalinee Harnboonsong氏によると、ベトナムはライバルではなく、タイのパートナーである。特に年末、アセアン経済共同体(AEC)が有効となる際に良きパートナーとなると述べた。タイの国際貿易振興局の統計データによると、2014年、ベトナムからタイへの繊維の輸出額は7,600万ドルに達し、タイからの布品の輸入額は1.94億ドルにのぼった。
TGMA副会長のPhasiree Orawattanasrikul氏によると、タイの企業にはベトナムの繊維産業の企業に対して、M&A形態ではなく、パートナーとして合併会社を設立したいという要望がある。
ベトナム繊維協会(VITAS)によると、現在、タイは世界最大級の繊維産業、とりわけ紡績工程や設計工程を持つ国である。VITASの代表者によると、ベトナムの繊維産業は規模が大きいが強くはない(85%は輸入材料に付属し、70%以上は加工品)。そのため、生産能力があるベトナムは原材料や設計能力があるタイと協力することで、アジアの繊維産業の中心となる可能性がある。
タイの投資家は、繊維産業のほかに、ベトナムの自動車産業にも注目している。タイ自動車協会会長Vichai Jirathiyut氏は、タイの自動車産業はベトナムの自動車産業と競争の関係ではなく、協力して発展していきたいと述べている。ベトナムの自動車産業はここ数年間、高成長率を記録し、特に、昨年ベトナム国内の自動車生産は120,000台が取立でき、一昨年と比べて数量が29%増加し、売上高が35%増加した。同氏は、この数字は自動車産業では注目すべき成長率だと評価した。
(kinhdoanh.vnexpress.net 2015年4月7日)