以前は石炭の輸出大国であったベトナムだが、近年、石炭の輸入量が急速に増加してきている。2017年に入ってからの9ヶ月間で石炭輸入量が1,040万トン、輸入額が10億ドルを超えている。
税関総局によると、ベトナムは石炭の主要輸出国(2007年の総輸出量は約3,200万トン)であるが、国内での石炭需要の増加を見込み、国家のエネルギー安全保障を確保するため、石炭輸出を制限する政策を採っている。
2016年ベトナム全国での石炭輸出量は124万トンで、輸出額は1億3,900万ドルであった。2017年9月までの石炭輸出量は153万トン、輸出金額は2億700万ドルに上っている。
その一方で、石炭輸入量が近年徐々に増加している。2013年ベトナム全国の石炭輸入量は227万トンで、輸入額は2億6,400万ドルであった。しかし、2016年の石炭輸入量は1320万トンまで増加し、前年比(2015年)で90.5%に上っている。また、2013年と比較すると輸入量は6倍にも及んでいる。
税関総局によると、ベトナム全国の9月の石炭輸入量は100万トンを超え、第3四半期までの総輸入量は1,040万トンに到達している。昨年同時期と比較すると0.1%増加している。金額ベースで見ると52.7%増加しており、総輸入額は10億3,000万ドルにも及んでいる。
したがって、今年の第3四半期時点での石炭輸出量は輸入量の15%にも及んでいない。
税関総局によると、インドネシア、オーストラリア、ロシアはベトナムに石炭を輸出する主な輸出国で、今年の第3四半期時点でのこれら主要3カ国からの石炭総輸入量は870万トン、全国の石炭輸入量の約84%を占めている。
具体的には、今年9月にインドネシアから輸入された石炭輸入量は56万5,000トンで、今年に入ってからの9カ月間で400万トン以上に上り、全国の総輸入量の38.5%を占めている。
また同月、オーストラリアから輸入された石炭輸入量は16万5000トンで、今年に入ってから総輸入量は284万トン、金額にして約3億4000万ドルに及んでいる。
同じくロシアから輸入された石炭輸入量は18万9,000トンで、今年9ヶ月間の輸入量は184万トンに上り、金額は約1億7800万ドルに及んでいる。
税関総局によると、ベトナムに石炭を提供する主要3カ国の中でインドネシアの石炭価格が最も安く約65USD/トン、オーストラリアは120USD/トンである。
日付:2017年10月30日 (http://laodongthudo.vn/viet-nam-dang-nhap-khau-than-da-tro-lai-voi-toc-do-tang-nhanh-62558.html)