皆様こんにちは、AGSホーチミン事務所の渡邊です。
私は徒歩で通勤しているのですが、毎朝見かけるのが「外に座って新聞を読むおじちゃん」です。
ベトナムでは、歩道や軒先に椅子を置いて座っていること自体は珍しくないのですが、わざわざ新聞を外に持ってきて読むこともないだろう、と思っていました。
ところが、ベトナムでは新聞を路上や店頭で購入することが一般的のようです。路上販売の場合、新聞を販売している人が自転車あるいは徒歩で周り、路上で購入できます。金額は、およそ20,000~30,000ドンだそうです。この金額は、日本円で約98円〜147円ですが、現地で朝ごはんやお昼ごはんを食べられるだけの金額でもあります。
今回は、ベトナム人が新聞をどのくらい読んでいるのか、そして日本と同じようにベトナムの若者が新聞離れしているか実態を、社内の20代スタッフ7名にヒアリング調査してみました。
新聞を読むのか?
聞き取り調査を行ったベトナム人スタッフが、全員新聞を「毎日ではないが、読む」と答えました。ただ、学生時代は毎日読んでいたが、社会人になってから時間が無くなり、読む頻度が減った、と半数の人が説明しました。
紙の新聞を読むか?
紙の新聞を読むと答えた人は、7人中1人のみでした。日本や、他の国でも同様ですが、オンラインニュースの人気が高まってきているようです。
なぜ紙ではなくて、オンラインニュースを読むのか?
回答例- 紙の新聞と違い、無料である。
- 持ち運びが楽。
- いつでも、どこでも読むことが出来る。
- コメント欄があり、様々な人がコメントするのが面白い。
- 紙は一度読んで捨ててしまうので、もったいない。
どのような新聞記事に興味があるか?
回答例- 芸能ニュース
- 経済、法律
- 健康
- 時事
- ファッション
- 人生相談コーナー
など。生活に直結する健康やファッションなどの記事の人気が高いようです。
Facebook と新聞
インタビューする中で、特に興味深かった発言は、「Facebook で、新聞記事は読めるし、みんなが関心を持ったら共有するから、他のサイトはあまり見ない」です。ベトナムはfacebookを情報源として非常に重視しており、ニュースの分野でも同様であることが分かり、非常に興味深いと感じました。ベトナム 新聞社
ベトナムでは、いくつか新聞社があり、特にメインとなっている新聞社は、以下の三つだそうです。- Tuổi Trẻ
- Thanh Niên
- VnExpress (オンラインページが人気)
この様に、情報源として重要な位置づけである新聞ですが、ベトナムでは、政府と報道機関が協力関係にある為、新聞記事も当局の検閲対象であると聞きます。また、国内でデモ等が発生した際にはFacebookなどのSNSに使用規制がかかるなど、この国での情報との向き合い方を改めて感じさせられました。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、弊社ではベトナムのニュースの翻訳版を掲載しており、メールマガジンでの配信だけでなく、ホームページから過去の分も確認することが可能です。よろしければそちらもぜひご利用くださいませ。
それでは今回はこの辺で失礼します。