トヨタは現在、ベトナムの市場で最大のシェアを持つ自動車ブランドである。ベトナム自動車生産者協会(VAMA)の統計によると、2014年にトヨタの販売台数は41,205台に達し、2013年と比べて24%増加した。
ベトナム自動車合弁会社は生産・組立活動を停止することを検討し、2018年からは完成車の輸入にする予定。
トヨタベトナム自動車会社会長丸太善久氏によると、3年以内に、東南アジアからの完成車の輸入関税率は0%に引き下げられる。それに対して、新しく自動車産業の戦略や企画が政府によって立案されているが、詳細な政策はいまだに決定されていない。
各企業が一番期待していることは、市場や自動車産業に関する各政策のプロセスが明確になることである。自動車1種類を生産するのに、企業は3年間準備しなければならない。そのため、現時点で各企業は詳細な計画を立てなければならないが、詳細な政策が決定されていないため、各企業は困難な状況にあると丸太善久氏は述べていた。
丸太善久氏によると、現在のベトナムの政策の改正がない場合、組立から完成車の輸入に移転する可能性が高い。ASEANから輸入関税率0%の完成車を輸入して販売する企業のほうが部品を輸入して組立する企業とより利益が得られることが明白であるからだ。
(vneconomy.vn2015年4月6日)