民間航空会社のベトジェット(Vietjet)と三菱UFJフィナンシャルグループの傘下にある三菱UFJリースが昨日、グエン・フー・チョン(Nguyen Phu Trong)書記長の訪日と合わせて、東京で覚書の署名を行った。
日本の安倍内閣総理大臣とグエン・フー・チョン書記長は覚書の署名を拝見し、三菱UFJリースはベトジェットが行うエアバスA321の機体3機のリースと購入に対して、3億4720万ドル(エアバスの表記価格に基づく)相当の融資を行うことが可能となる。
これら3機は、合計で107機を購入・リースをするためにベトジェットとヨーロッパの航空機製造会社のエアバスとの間で署名された契約の一部である。
計画通り、ベトジェットは上記のエアバスとの契約が完了するまで毎年10~12の新しい航空機を受け取る。ベトジェットはこれまでエアバスA321とエアバスA320を8機引き取っている。
覚書の条件の下では、三菱UFJリースとベトジェットは航空オペレーションとマネジメントにおいて成功事例を共有するために共同する。
三菱UFJリースは三菱UFJフィナンシャルグループの関係会社であり、資産リースの点で日本を代表するリース企業である。2007年4月のダイアモンドリースとUFJセントラルリースとの合併によって誕生し、現在は東京証券取引所と名古屋証券取引所の各1部に上場している。
三菱UFJリースは広い事業基盤を持っており、23事業所と26のグループ会社を日本に抱える。海外では7カ国にわたって合計18の事業基盤を持つ。同社は立て続けにM&Aを行うことで、海外での事業を急速に拡大している。2014年度の会計年度末には海外資産残高が4.5兆円に達した。同社は航空機や航空エンジンのリース、医療や介護事業、そして環境事業などの海外資産事業に対して優位性を持っている。