ハノイ‐国営企業の民営化と同様に、日本はグリーン成長・インフラ開発・高品質の農作物やサービスなどにおける高い技術を持ち、更なる進出を通しベトナムへの一番の投資国家となると期待されると、グエン・スアン・フック(Nguyễn Xuân Phúc)首相が口にした。
フック氏がこう述べたのは、現在2日間の訪越中である日本の安倍首相と共同で開催した、昨日のビジネスフォーラムにおいてである。これには、両国の大企業も出席した。
ベトナムは日本が第1の外資国家となることを期待している、とフック氏が話す。
現在、ベトナムに出資する142の国と地域のうち、日本の順位は韓国に次ぐ第2位となっている。これまで、日本はおよそ42億米ドルを東南アジアの国々に向けて支出し投資気運や輸出の拡大を励行してきた。
また、日本は主導的な政府開発援助(ODA)の支援国であり、第4位の貿易相手国でもある。
グリーン成長の促進、高度なインフラ計画の成長、金融や観光等の分野においても農業生産と同様に、ベトナムが日本から投資を受けられることを期待している、とフック氏は続ける。
日本による投資は、ベトナムにおける国営企業の民営化とその発足の過程の中で奨励されてきた。
フック氏が強調するのは、日越二国間パートナーシップにより進められているビジネス分野の重要性だ。
このフォーラムで安倍首相は、ベトナムがASEAN地域における生産拠点となりつつあることについて言及した。また、ベトナム政府に今後も日本企業への支援と対話を続けること、日本企業に技術・生産実績による強みを活かし、技術移転や人材育成を通じてベトナムの経済成長に貢献することを呼び掛けた。
安倍首相は、戦略的パートナーシップを押し進めるため貿易・投資・ODA・協力の促進を目指していくと両国の決定を再確認した。
また、安倍首相はフック首相と2日間の滞在中、共にいくつかの両国間の企業の契約への署名に立ち会った。
その内の一つは、 ベトナム繊維公団(Vinatex)であり、月曜に日本企業の伊藤忠と戦略的協同契約へ署名を行った。
この契約によって伊藤忠は、Vinatexと繊維から糸、布、縫製、小売り販売、国内・海外市場との提携や成長を続ける繊維・衣料の供給網であるメンバー企業の顧問パートナーになると思われる。
伊藤忠にとって最も重要なベトナムの繊維・衣料産業をベトナムと共に成長させていく計画であり、Vinatexは最大のパートナーになり得る。そう話すのは、伊藤忠代表取締役専務執行委員、繊維カンパニープレジデント兼CP・CITIC戦略室長の小関秀一氏だ。
近い将来、伊藤忠は繊維・衣料製品の開発とその国際的な供給の両面において、協力を進めていくだろう、と彼は続ける。
この両面についてはすぐに協同計画とその実行の詳細を定める議論を行い、切って作って飾る、という貨車渡しのこれまでの生産ビジネスを変革し、長期的な利益を見据えた持続可能な小売り販売ネットワークの開拓を目指すと、署名式典においてVinatexのトップのレ・ティン・チョン(Lê Tiến Trường)氏が発表した。
伊藤忠は2015年にも、中心地域にあるVinatexの染色工場の能力を活用しベトナムの染色分野の向上させることを目指し、複数の国内染色・原料生産計画を支える枠組み契約に署名している。
また、伊藤忠は子会社を通じてVinatexの株式の5%を所有している。
繊維・衣料を含む様々な分野に渡って事業を展開する日本でも主導的な経済団体である伊藤忠は、ベトナムで数百もの繊維・衣料企業と協力関係を結んでいる。
日付: 2017年1月18日 (http://vietnamnews.vn/economy/349877/vn-expects-japan-to-become-top-investor.html)