今般、直近の新型コロナウイルス(COVID-19)に関する重要な規定のアップデートをお知らせ致します。
なお、以下の記載内容は2020年4月16日14時00分時点での情報に基づく内容、解釈となりますことを予めご了承ください。今後、本件に関する法令のアップデートがありましたら随時お知らせ致します。
また今後、本件に関するベトナムおよび世界の感染状況の動向や関係各所の具体的な対応等に関する詳報へのアクセスは、各公的機関、専門機関等へのお問い合わせもご検討ください。
商工会(JCCH)からの情報によると、ベトナム首相は、現行の社会的隔離に関する首相指示No.16/CT-TTg他COVID-19に関する一連の制限措置の延長の決定を含む国家指導委員会の提案を承認しました。これに従い、ハノイ市、ホーチミン市含む12市・省は少なくとも4月22日まで外出制限等措置が適用されます。
その概要は以下の通りです。
社会隔離に関する首相指示No.16/CT-TTgを発布・実行した日から2週間経過し、国内のCOVID-19感染者数の増加率が緩やかに減少しています。保健省は一日につき平均1名~5名の新規感染者がいるにとどまるという報告をしています。
そこで、2020年4月15日付の会議にて、国家指導委員会は感染防止の適切な対策を講じる目的で、感染拡大リスクの観点からベトナム全国63市・省を以下3つのグループに分けました。
・「リスクが高いグループ」は地方の感染状況によって2020年4月22日までまたは2020年4月30日まで(感染状況がコントロールできない場合)、首相指示16/CT-TTgによる措置を継続する必要があります。その対象は、ハノイ市、ホーチミン市、ダナン市、カインホア省、クアンナム省、クアンニン省、タイニン省、ニンビン省、バクニン省、ハティン省、ビントゥアン省、ラオカイ省の12市・省となります。
・「リスクがあるグループ」は2020年4月22日まで首相指示15/ CT-TTg及び首相指示No.16/CT-TTgを合わせて実施することが必要です。期間経過後、疫病状況によっては新しい指示が公布されます。
その対象は、ハイフォン市、カントー市、アンザン省、キエンザン省、ゲアン省、ソクチャン省、タイグエン省、ドンタップ省、ドンナイ省、ナムディン省、ハナム省、ビンズン省、ビンフック省、フエ省、ランソン省の15市・省となります。
・「リスクが低いグループ」として残りの36市・省は、20名以上の会議・イベントの停止、移動制限、2メートルの最低距離の実施、マスクの着用などの首相指示15/ CT-TTgを厳格に実施します。
また、疫病の予防・対策を効果的に実施するために、首相は各市・省の人民委員会に地方の感染状況によっては社会的隔離措置他適当な対策方法を具体的に決定し、各自でその方法を適切に実行するよう要請しています。
さらに、首相は現状のような出入国制限対策を2020年4月30日まで延長することを強調します。
医療省は司法省や政府関連当局と協力し、以上の内容に基づいた新しい指示書を作成し、首相に提出するようにします。
なお、ベトナム保健省によると、ベトナム国内の累計感染者数は268人となり、4月16日午前までに171人が完治しています。
以上