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【ブログ】ベトナム 東南アジアの大河メコン川

皆さん、こんにちは。AGSホーチミン事務所ビジネスマッチング部の宮本です。

そう言えば、ベトナムに来てからまだ一回もメコン川に行ったことが無い…と思い、先週ツアーに申し込み、週末はメコン川沿いの街、ミト―へ行ってきました。ミト―へはホーチミン市内から車で約1時間半程度。ツアー内容もメコン川クルーズ、果樹園やココナッツキャンディー工場の視察、ジャングルクルーズなどが含まれており、メコン川を堪能してきました。

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さて、今回のブログはそんな東南アジアの大河メコン川について少しご紹介したいと思います。

まず、メコン川の源流はベトナムから遠く離れた中国チベット高原にあり、そこから中国雲南省、ミャンマー・ラオス国境、タイ・ラオス国境、カンボジアを通りベトナムへと流れてきます。川の全長はおおよそ4,200キロメートルあり、世界で12番目に長い川とされています。

メコン川流域では古くから貿易が盛んに行われており、野菜、魚介、果物など様々な食料が周辺の市場または水上で売買されています。今回はツアーには含まれていなかったのですが、早朝には水上マーケットを体験できるツアーもあるようです。

メコン川流域は経済的にも注目されており、アジア開発銀行がメコン川周辺5か国(中国を入れて6か国)を対象にメコン川流域開発計画(GMS)を進めています。この計画はインドシナ半島を東西南北に貫く幹線道路を軸に、メコン川流域国の経済インフラを一体的に整備してしまおうという大胆なものです。

とりわけ、「農業」「エネルギー」「環境」「人材育成」「投資」「電話通信」「観光」「交通インフラ」「運輸・貿易」などの119以上の分野を中心に、地域ないし各国間の総合的な開発を行っています。※①

この大規模なインフラ整備には日本政府からの援助もかなり大きいものとなっており、2015年の政府の発表では2016年から2018年の3年間で港湾や道路、発電所、高速鉄道事業など産業基盤のインフラ建設などに7,500億円規模の政府開発援助が実施されています。※②

メコン川流域国がこれほど注目されている一つの理由としてはその人口にあります。メコン川流域国であるミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムさらに中国(雲南省、江西壮族自治区)に暮らす人々の人口は約3億人とも言われており、これはASEANの10カ国の総人口約6億2000万人(2014年時点)の半数を占めています。

現在、メコン川流域国のGDPはミャンマーが約643億ドル、ラオスが約157億ドル、タイが約4,071億ドル、カンボジアが約201億ドル、ベトナムが2,013億ドル(※③)とまだまだ高くはありませんが、長期的な視点で捉えると豊富な人口、資源、物流の要など経済的なポテンシャルは十分に秘めているのではないでしょうか。その中でもベトナムは近年、日系企業の進出が目立っている地域であり私の所属先(※)もこの潜在的市場を開拓するために日々活動を続けています。

(※) 私の経歴の詳細は下記リンクから以前のブログをご覧ください。

http://ags-vn.com/ja/weblog/34799.html

願わくばベトナムで所属先の海外支店を作り、東南アジア経済成長の一端を担う企業になれる日が来る事を願っています。

今回は東南アジアの大河、メコン川についてのご紹介でした。最後までお読み頂きありがとうございました。



≪参考≫

※① https://sekatabi.net/2014/01/08/develop-mekong/

※② https://www.nikkei.com/article/DGXLASFS04H0R_U5A700C1MM0000/

※③ http://ecodb.net/ranking/group/XG/imf_ngdpd.html

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