4月24日、統計総局は2016年4月の消費者物価指数(CPI)を公開した。先月と比べて0.33%増加しており、2015年12月末と比べるとCPIは実に1.33%増加したことになる。
今回発表された業界は全部で11種類あり、そのうちの8つが上昇している。交通は1.73%、建設素材は0.71%、医薬品や医療サービスは0.45%、教育関連は0.37%、飲料やタバコなどは0.17%、生活用品は0.1%、縫製・帽子・靴は0.05%、そしてその他のカテゴリーに関しては0.1%上がっており、全体的なCPIの上昇が見られる。前回の数値と変化がなかった業界は外食産業と郵便業であった。そして、前回と比べてCPIが下がってしまった業界は、エンターテインメント業と旅行業であり、前年比の0.01%下がっている。
CPIが増加した原因として食料の価格が高騰したことがあげられる。米の生産地で知られる中部地方の高地が干ばつ被害にあい、さらにCuu Long川付近の田園が塩水化するなどして、米の生産に大きな影響を与えた。これにより、ベトナムの米市場が混乱し、今回のCPIの上昇につながった。
しかし、これもまた一時的な現象であると統計総局は言う。世界的に米の輸出が増えたため、近年米の供給が過多になりつつある。そのため、インドネシアやフィリピン等などの国は米の輸入を規制しようとしている。この動きがうまくいけば、ベトナム国内の米の価格は安定していく傾向にあるといえる。
また、2016年3月21日から4月5日にかけてガソリン代が1リットルにつき1,190ドン、軽油は1リットルにつき290ドンも価格が上昇しており、先月と比べて3.83%上がっていることもベトナムのCPI指数を押し上げた要因の1つともいえる。
日付:2016年4月25日 (http://tuoitre.vn/tin/kinh-te/20160425/bon-thang-cpi-tang-133/1090066.html)
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